たった一つの正解なんてないこの世の中で生きる中で、
それでも前に進むために自分の納得した解を信じたい。過去の自分が歩んだ道が、未知の未来へと続いていく。
自分のミチを信じるために、自分に言い聞かせてみる。
同じ学校に勤務し、学年持ち上がりで中学3年生の学年団に所属することになった今年度。2019年度のPepperプログラミング学習、2020年度の農業ビジネス体験学習に続き、今年度は「自己決定を言語化する進路選択学習」に挑戦します。その核となるのが、「人事と中学生の2on1プログラム」です。
現在、この企画にご参加いただく「キャリアメンター」を募集しています。その中心となるターゲットは、事業会社の人事後担当者さま、そして人材業界(人材紹介業や教育研修業など)に勤務されているみなさまです。現在または過去にこれらの経験をお持ちであれば大歓迎です。またこれに限らず、このプログラムに賛同いただける方はぜひお申し込みください。
以下の企画内容をよくお読みいただき、フォームから個別に遠藤までご連絡ください。説明会は終了しましたが、個別に本エントリー方法をご案内します。
説明会応募フォームは、以下のプロジェクト解説をお読みになった上で、ページ下部のリンクからお入りください。
※上記の日程の都合が悪い方も、個別フォローを行いますので、説明会へのお申し込みをお願いします。
主宰・遠藤忍(認定NPO法人Teach For Japan 7期フェロー[アラムナイ])が本年度勤務する、福岡県内の中学校の中学3年生の生徒たちと、年間5回に渡って進路にまつわる対話をオンラインでしていただきます。毎回の対話の前後に、事前プログラムと事後リフレクションを実施します。
本プログラムに参加する社会人でペアを組んでいただき、中学生1名あたり社会人2名となるようにマッチングします。対象が2学級のため、1つのペア(社会人2名)あたり、学級1で1名・学級2で1名、計2名をご担当いただきます。
今年度、私が副担任として関わる中学3年生は、人生で初めての進路の自己決定を迎えます(世の「中3」はすべからくそうです)。しかし、必ずしも全員が、明確な目標を持った状態で進路決定ができるとは限りません。その一方で、(あくまでも個人的な感覚ですが)進路決定に際しては、将来の目標を起点とする逆算型の進路選択を意識づける力学が働きやすく、「いまここ」の興味関心を出発点とする進路選択はメジャーとはいえないように感じられます。
そもそも、これを読んでいる方の多くが「中3のころにはそんなに考えていなかった」とおっしゃるかもしれませんが、キャリア教育の推進により、将来に対する可能性を知ったり考えたり機会が増えた一方で、それを言語化して自分の意思決定に落とし込む機会は、まだまだ足りているとはいえません。そのなかで、今年度の中3が高校1年生になる年度からスタートする学習指導要領では、自らの関心に基づく「探求」を学びの中心に据えることが求められます。
ただでさえ、勉強自体がしんどく、また(私を含めた)教員や保護者からのプレッシャーもかかるなかで、進路選択や進路実現に向けた行動をすることはなかなかに大変で、だからこそ「自分で決めた」という納得感と、その納得感を持つための言語化が大事だと考えています。そのためには、自分自身のミチ(これまで歩んだ道、これから進む未知)を考えるための学習プログラムだけでなく、言語化のための伴奏者が必要だと感じています。
2015年から2018年まで、株式会社マクロミルにおいて人事(研修・採用)を担当した人間として、候補者や社員のキャリアに関わる経験を経たが故に、可能性と多様性に溢れた公立中学校の生徒たちに向き合うことの難しさを、2019年から現在に至るまで、日々経験しています。人のキャリアに向き合う、という点では近しい営みながら、過去の経験が太刀打ちできないシーンが多くあったことも事実であり、一方で人事時代に大事にしてきたスタンスが結実するシーンがあったことも事実です。
まだ生煮えの、あるいは、まだ朧げな、中学生から高校生にかけての「生きるミチ」の選択において、その伴奏をするうえで適任なのはどのような存在か。高校生や大学生といった、近しい年齢の人々もその候補の一つかもしれません。あるいは、ロールモデルを示すという点で、さまざまな業種の職業人かもしれません。しかし今回こだわりたいのは、相対する中学生の話を引き出し、ときほぐし、言語化の伴奏をするということ。そこにおいて、技術的にもスタンス的にも適任なのが、HRパーソンだと思い至りました。
人のキャリアに関心のあるHRパーソンだからこそ、技術的にもスタンス的にも、相手を慮ったコミュニケーションを図ってもらえるだろう、という信頼があるのと同時に、人のキャリアに関わることの難しさを日々の業務で感じる以上に感じてもらえるだろいうという見通しもあります。ここに、関わる全ての人が学びあえる、あたらしいキャリア学習の形があるように思います。そして、その「新しいモデル」を提示するためにご一緒できる存在として、私が最も頼りたいのが、HRパーソンのみなさんなのです。
学校側で実施を検討しているのは、以下の3ステップです。
特に、10月の文化発表会展示における中間発表、および12月の保護者会における最終発表で、自分の進路選択をプレゼンテーションする機会を、学びの中核に位置付けます。
この3つのステップの学習における言語化のプロセスを、年間5回のオンライン対話セッションで図っていきます。一つのモデルとして、以下のような話題を想定しています。
前述のとおり、プログラムに参加する社会人は、2名でのペア体制をとり、学級1で1名・学級2で1名の、合計2名をご担当いただく想定です。
生徒1名とのセッションは45分間、休憩やバッファ込みで、セッショントータルが2時間想定です。ここに、事前プログラムと事後リフレクションを、それぞれ最大1時間ずつ取ることが想定されます。
また、本プログラムでは、各セッション後に生徒に対するメッセージを、また12月のセッション後には、それまでの4回のセッションを踏まえたレポートを執筆いただき、12月のレポートを、三者面談および生徒たちの志願理由書や面接対策に活かせればと思います。その工数もかかります。
2ヶ月に1回のペースで、だいたい6時間程度の工数がかかると想定してください。
対話の実施日程は以下の予定です(ただいま、校内最終調整中です)。
フォームへのリンクから、プレエントリーをしてください。説明会は終了していますが、説明会動画へのご案内をいたします。*の項目は必須項目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後に募集人数ですが、46名です。
無謀な人数だということはわかっていますが、どうか「チャレンジしたい」という思いをご理解いただき、ご協力をいただきますようよろしくお願いします。
中学生が45分、2人の大人と話すのはとても大きな経験になると思うのですが、同時にかなり大きなプレッシャーになるのではと感じました。お子さんによっては、大人:中学生=2:2、または1:1にするなどの配慮があってもいいのかもしれません。
ご指摘ありがとうございます。今回2:1としたのは、以下の理由からです。
プレッシャーに感じることのないような仕掛けとして、事前に自己紹介を互いに共有することや、2on1のなかでも役割分担を図る、といったことを行おうと思います。
「そもそもやりたいことが何なのか分からない」という方も多いと思われますので、建設的なサポートが出来るか不安があります。
多くの生徒がその状況に陥っていると思っています。今回のプログラムで私がこだわりたいことの一つに、キャリアを未来逆算だけでなく、現在起点の意思決定の余地を入れたい、という点です。その点において、生徒たちが「いま・ここ」で、あるいは「以前から」どのようなことに心を向けてきたか、ということを引き出してもらおうと思っています。
副業が許可されていない為、ボランティアでの参加を希望しますが可能でしょうか?
恐れ入ります、今回の取り組みにおいては、ご参加いただく皆さんが「ボランティア」としてご参加いただくことを想定しています。
基本的にすべてオンラインになるかと思います。もしリアルにメンターとして対面での対応が必要な場合は1回ぐらいは出張できると思います。
新型コロナウイルスの状況がありますので、フルオンラインで実施します。
社会人は、2名でのペア体制とのことですが、お互いの意見に相違があった際は1つに統一させる必要があるのでしょうか?それとも、それぞれの意見として分かれてもいいのでしょうか。
今回の取り組みは、生徒にとっての成長の機会だけでなく、ご参加いただく社会人の皆様にとっての学び解しと成長の機会でもあります。ペア体制のなかで、意見の相違があった場合には、そこも「対話」、つまりお互いの違いを認識し、考えの相違の背景を探り、その上で折り合いをつける(あるいは意見を違ったままにする)ということをして行っていただきたいと思います。
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