もう2週間も前のことですが、10/7に母校吹奏楽部の定期演奏会に参加しました。いやぁ、楽しかったですね。引退後のぽっかりあいていた穴を一時的に埋められた気がしましてね。
あ、最近いつもそうですが今回も文章長いですから覚悟して下さい。
23回目を迎える演奏会、18回から参加して6年目。前任の顧問が異動し、新しい顧問の下母校の吹奏楽部は新たなステージを迎えたわけです。新顧問のもと定演も一新すると思ったんです。ですが現役部員の強い希望からどうやら前顧問が12年かけて作って来た演奏会と同じスタイルでやることになったようでした。
オファーをいただいたのは9月頭。エンディングの曲のバックに想い出の写真をプロジェクターで投影していくという役割を毎年やらせてもらってまして。オファーをもらって3日位して久々に母校を訪れました。存じ上げている先生は数少なくなり・・・寂しさを覚えました。それでも想い出の音楽室に足を踏み入れると、あの頃の楽しかった日々がよみがえってくるようでした。
現役たちの演奏は頑張りが伝わってくるものでした。ただね、後々新顧問から話を聞くと・・・新体制の中で顧問も部員も慣れず、また部員同士の人間関係も芳しくなかったようで、しばらく自信が無い中での練習だったみたいでした。
以前から、卒業生の協力が大きな力となっているのが母校の定演。創部当初の先輩方が毎年のようにいらして下さっていましした。前任の顧問の下に集まると言った方が正しいのでしょうし、母校の吹奏楽部で過ごした記憶のおかげでもあるでしょうし、定期演奏会で卒業生の協力に支えられた記憶があるからでしょうね。それでも今年は新顧問になり、どれだけ卒業生が集まるか不安だったそうです。
何度か準備で学校を訪れました。テスト期間だとか、返却期間だとか。AOどうこうで精神的にも不安定になっていた自分がその当時よりどころにしていたのが母校でした。現役部員が頑張っていることが何よりの栄養剤でした。現役が挨拶を交わしてくれるのが嬉しかった。この時点で、僕の方が楽しんじゃっているみたいでしたね。新顧問の元での準備は大変だったようで、演出や裏方関係でいろいろと相談を受けました。裏方担当は初めてでしたから、実はいろいろと分ってないところも多かったのですが、それでもこうして何か一つのイベントを動かす輪の中に入れることが幸せに思えました。
9年にわたって司会を続けていたある先輩が、「世代交代をすべき」をのことで、僕に白羽の矢が立ちました。とりあえず今回は、ということでやらせていただくことになりました。プロジェクターの仕事と、当日の司会と、進行表の作成(つまりは段取り)をやることになりました。これは自分が好きで受け入れたんですからね。進行表はなかなか作成が難しい。前顧問の時は全て顧問におんぶにだっこだったんですが、今年はそうもいかず、作成にも時間と手間がかかりましたが、前日リハの前日に仕上がりました。
前日のリハーサルは金曜の夜6〜10時という短い時間でした。その中でできることも限られていました。段取りを担当する者としてはいろいろと確認したいことも合ったのですがそうもいかなかったんです。とくに第2部は部員企画によるステージだったので、その動きの確認などは困難を極め、さらに曲の仕上がりにも不安が残り、果たして大丈夫だろうかという気持ちのままリハを終えました。その後、新顧問陣と遅くまで段取りの打ち合わせをしたのは言うまでもありません。
当日は雨が心配されましたがなんとか持ってくれました。やはり時間が限られていました。多くの卒業生の支えはあるものの、過去6年間で初めて味わうほどの不安に襲われました。ほどなくして本番はスタートするのでした。司会の方は、なんとか無難にこなせました。演奏にはやはり最後まで不安が残ったのではないかなと思います。それでも現役は卒業生の支えのもとできる限りの力で吹いていました。懸案だった2部は、なんとか成功といえる結果になったと思います。舞台の照明演出も打ち合わせ通り進みました。
毎年、3部・ポップスステージのメイン曲前に、マレットパーカッションの「想い出がいっぱい」をBGMに3年生を紹介するコーナーがあります。今年からプロジェクターを使用し、また今年に限って前顧問が各人の紹介を担当しました。前顧問の一人一人への思いと、新顧問の全員に対する熱いメッセージには胸を動かされました。今までで最も感動する「想い出がいっぱい」でした。演奏者はバテバテになりながらも演奏を続け、エンディングの「メモリー」を迎えます。ここで想い出の写真をプロジェクターで投影していくわけです。今年も成功を収めることができました。
撤収を済ませてなんとか役目を果たすことができました。その後学校で行われた打ち上げでは思いっきり騒ぎまくりました。
現役部員や新顧問から感謝の言葉をいただきましたが、感謝するのはこちらの方です。卒業生のくせしていろいろと首を突っ込み、煙たかったろうに、こんな僕にある意味では安らぎと活力の場を与えてくれ、「演奏会を動かす」という楽しみをくれたことにものすごく感謝したいと思っています。何よりも僕は、頑張って演奏していた現役部員の姿を見れたことが何よりの幸せでした。最初の頃は自信が無くて、部内もごたごたで・・・それでも一生懸命やって、その一生懸命さが本番のときに笑顔とともに現れて、時々「おっ、うまいな」と思わせられる。その部員たちの姿を見ていて、いつしか「こいつら、可愛いな」なんて思っている自分がいました(もちろん変な意味ではなく、なんというか師弟愛ですかね)。今まで教育に漠然と興味を抱いていた僕にとっては、こう言う形で中学生と触れ合う経験ができたことが幸せでした。率直に楽しかったです。
今回の定演に参加できたことに感謝したいし、母校の吹奏楽部の舞台に立てることを誇りに思います。