陸前高田市は箱根山。そこにある宿泊施設の「箱根山テラス」で行われた「箱根山学校」というワークショップに参加した。たぶん、ワークショップという言葉が最も適当とは思えないのだが、しかしその言葉以外に平たく説明することができない。ただ、何かを感じ、何かに気づくための、日常を離れた4日間であることは間違いない。
そんな箱根山学校での気づきの記録。一つ目は、その日に行なった自己紹介について。
その人の人となりが分かるのはとてもおもしろくて好きだし、それを深掘りしていくことも好き。そうして、その人の中にある根っこがわかっていくのが本質。
でもそれを自分からひけらかしていくのは、結構難しい。というか、どの情報があればコミュニケーションがスタートするのかがつかめない。結局、「今、何してる」は、今のラベルでしかなくて、そこに至る「なぜ」って部分に、その人らしさが宿るわけで、それを出した方がいいのかなって思うと同時に、それだとコミュニケーションのとっかかりが見つかりにくくなる。
とはいえ、自分のしてきたことをひけらかすのは、自分の栄光をひけらかすのと同じように思えて、それって虚栄心とか見栄とかに思えて気持ち悪くなる印象がある。というか、自分に見えているそのメンタリティが気持ち悪い。それに加えて、本当に自分が語りたいことを語れているのか、ということにもハテナがついてくる。人の期待とか、人の顔色とか、人のウケとかをついつい見てしまうと、そして自分をどう見せたいかということが頭にチラついてしまうと、ホントに自分の言いたいことが言えている感じがしない。
結果的に、自分の納得のいくことが話せなかったことが、悔しいだけなのだ、ということ。