3000人以上の命が失われた十年前の今日。
小学1年生の僕が、テレビで見た映像からでは、何が起こっているかはまったく理解できませんでした。NHKのアンケートによれば、街の復興は震災前の80%、心の復興は、50%だという声が多かったのでした。
また、いまだに地震への恐怖心は絶えず、「あの時ああしていればあの人は助かったのに」という自責の念に駆られる遺族も多いのが現状です。
多くのボランティアや、消防、警察、自衛隊の人々が、被災者を助けました。
何らかの被害にあうことも恐れずに、行動を起こしたすべての人の心には勇気があったはずです。
誰かを助けたい、みんなに生きていてほしい。この思いこそ、行動への原動力、「勇気」ではないかと思います。
助けられた人も、「生きたい」と願っていました。愛する人、住む家、すべてをなくし絶望のふちに立たされてもなお、「生きたい」と願い、この10年間を生き抜いてきたすべての人の心にも、勇気があったはずです。
その人々の勇気が人々を行動に移させ、ここ10年で阪神地区は復興を遂げてきました。兵庫出身の佐藤江梨子がテレビで、「直後は話したくはなかったけれど、今は話さなければならない」といっていました。あの痛ましい震災を後世に伝える勇気、阪神地区の皆さんならすでにお持ちのはず。
ラストに、阪神地区、そして、中越地震、スマトラ沖地震の被災地の復興を望みます。