15:さらばオーストラリア

 何やってんだ俺、朝4:30に目が覚めて以来ずっと二度寝が出来ない。そんなに興奮してたのだろうか。そう、今日は帰国日。とりあえず6:00まではなんとか耐えてその後パッキングに入る。
 6:30頃起きて、オーストラリア最後のベジマイトトーストを食らう。そのうちホストマザーとLiamとの最後のわかれとなる。二人とハグをした。「連絡取り合ってね」との言葉、もちろん実行してやる。お父さんが車に乗せて二人を送るのを外へ出て見送る。
今日はレイチェル母がメルキュールホテルまで送ってくれることになっているが、その車がくるまでの間が暇で仕方がない。FoxTelを見て暇をつぶす。
 そうして車が到着する。たった二日しか会っていないお父さんとも最後の別れとなる。Jaimee・Racheal・Racheal母・Jake(Racheal弟)が僕を送ってくれることになった。ほぼ毎日のようにレズマディーからシティ中心部まで通った道を通っていく。そうして車はメルキュールホテルまで来てしまう。
 Jaimee&Rachealがプレゼントを用意していてくれた。手紙もくれた。感動しないよ、に飛行機で見ることにする。俺も二人に用意した手紙を渡す。彼女たちはすぐに読んでしまった。集合時間になってもみんな集まらないのでしばらくカフェで一服する。Kanamiのホストマザーからベジマイトのマグカップをもらう。「うまいうまい」と言っていたのが功を奏したね。
 そのうちに、ついに別れのときとなる。とにかく写真を撮りまくり、二人と抱き合う。もうこれから先会うことは難しくなる。それでも俺はあくまでも明るく過ごすことにする。入り口から出てまでも見送り、カフェのところで待ち構えてからまた見送った。
 みんな泣いてる。すごく泣いてる。2人の男もぐしゃぐしゃになるほど泣いている。泣いていない自分があまりにもむなしく感じられた。それでも事務的にことをやらなければならないのがつらい。
 これからシティ中心部でのお土産タイム。とりあえず男で廻ることに。Ryoが足をけがしているからあまり多くを巡れないが、実際買うものはそんなになかったので問題ない。スーパーマーケットでTimTamというお菓子を16袋も買う。一袋12個入りなので、192個ということになる。カンガルージャーキーも買ったので、A$75になってしまった。$10均一ショップでバックを買ったのでそれらがすっぽり入ってしまった。豪州最後の食事はハングリージャックス。…寂しいな。
 さてついにパースを離れることになる。バスの車窓からトランスパースバスを待つ一匹のアヒルの姿を見つける。面白い光景だった。ついに空港についてしまう。持ち運ぶ荷物に色々問題があるようで、とりあえずそれを解決してチェックインする。
 数人のバディーが見送りにきてくれた。ただ逆に、出発ゲートに入りづらくなってしまう。感動の別れのシーンだった。ゆっくりする暇もなく飛行機に入る。今回もシンガポール航空。そしてついに離陸。滑走路に向かう車窓からシティが見えた。「ありがとうパース」なんてことばかり喋り、隣の席から「悲しくなるから止めてくれ」と言われる。
 飛行機内ではひたすら物書きにふける。数人のメンバーから手紙をもらっていて、せっかくだからみんなに手紙を書こうと思ったのだ。A5サイズ1ページ分を使って、ブログに書くように、第三者にその人を紹介するつもりで書いたのだ。
 そんなことをしつつ、となりの席の女子たちとおしゃべりをしつつ、いつの間にかまたシンガポール・チャンギ空港についてしまう。まず、カフェで解散式と称して、メンバー全員が自分の経験を語るミーティングを持った。以外と時間がかかってしまった。だが、それぞれがどんな生活を送っていたのかがよくわかった。
 それから30分ばかりの自由時間を持った。その間に日が明けた。

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