今年も参加してきました、小出国際雪合戦大会。今年で4回目の参加となり、社会人雪合戦クラブチーム・チーム冬将軍は34人バスツアーで6チーム出場、うち3チームが決勝リーグ出場(世界ベスト64)となり、また私が監督をした「春ちゃん対湘南台冬将軍」はベスト16を勝ち取りました。
なんで何度も行くかって、楽しいから行くに決まってるんですが、なぜ楽しいのかがポイントですね。それを箇条書きでお伝えします。
そもそも編
- もうすでに24回も行われていて俺と同い年だ
- 魚沼市は今年災害対策基本法が適用されるほどの豪雪地帯なのに、その雪をイベント資源にしちゃった
- 国際雪合戦の名を冠しているが、北海道の昭和新山雪合戦と本気で張り合っている
- しかし、国際の名前の由来は、隣街の南魚沼市にある国際大学から拝借した
- イベントを運営しているのが小出商工会青年部という若い人たちだ
- 参加者は内外から189チームが出場し、軽く1000名が参加している
- 国際雪合戦行進曲という公式テーマソングが存在する
ルール編
- 公式ルールは国際ルールであり、英語版も存在する
- 基本的にはドッジボールと同じで身体に雪玉が当たった回数で残気が減っていく
- 女性は5ポイントで男性は3ポイントなのだが、1チーム5人の構成を全員女性にして相手チームに一人でも男性が含まれていたら何もしなくても勝ちになる
- 戦国時代を模して、大将と足軽4人で構成されるが、大将はかんじきと山がさとこしきを携えなければいけないから動きにくい
- 絶大な権限を持つ国際A級審判は半分が商工会青年部でもう半分が小出高校野球部員だ
- その審判は、試合特性上、フィールドにいる10人の選手よりも多く、1コートに11人存在する
- それ以外にも審判長が存在するのだが、国際公式ルール上、審判長へのワイロが認められている
- その文言は「なお、審判長への贈り物はこれを歓迎する」である
- 雪玉に異物を混ぜることはルール上禁止だが、それはジュネーブ協約違反だから、らしい
- 国際公式ルールにおいて、女性に対してムキになることが非推奨となっている
- また、国際公式ルールにおいて、コスプレでの出場が認められている
前日編
- 前日には、前夜交流祭という飲み会が企画されている
- 魚沼のお米のおにぎりや山菜の煮物・天ぷら、酒粕でつけた漬け物などが格安で食べ放題
- しかも地元の日本酒も飲み放題である
- 出し物は基本的に参加チームのPRタイムで終わる
- が、第24回大会においては、平均年齢55歳のYKG48が登場した
- 彼女たちは、小出商工会議所婦人部の面々である
- それなりに歳が行っている人々がAKBのダンスを踊るので、リズムが把握できないから、リーダーがホイッスルを吹いて方向転換を指示していた
- 毎年必ず、会津坂下町水合戦の面々が乳製品と馬肉製品を持ってPRに来る
- 毎年必ず、清瀬市役所愚連隊という色物軍団がやってきてクラッカーをならす
- その清瀬市役所愚連隊は暴走族っぽい格好だが、その総帥は市役所の係長らしい
- その他にも、栃木から来たレモン牛乳がAKBを踊り、九州から来た下半身タイツの男たちがKARAを踊り、湘南台から来たチーム冬将軍がキャラものコスプレで踊ったりする
- ともかくよく訳がわからないイベントだが、みんな酒を飲んでいるのでとにかく盛り上がっている
- 出し物の最後に「あんさ&おっさ」というフォークデュオが、かならず3曲歌って帰る
- その「あんさ」の方は、地元の有力者で、市民会館の館長である
- 2曲目に、国際雪合戦行進曲が歌われると、会場の全員が肩を組んでトレインをする
- その国際雪合戦行進曲のサビは「投げて×3、よけて×3、投げて×3、ぶつけろー!」
- そのあとに、「平和地球人、みんな集まれ、国際雪合戦」と、突如スケールが大きくなる
- 前夜交流祭が終わると、近くのスキー場でスキーカーニバルが行われる
- そのイベントでは、たいまつの灯りがゲレンデを降下し、餅が空から振ってきて、イカが火あぶりにあって宙を舞う
- NPO魚沼交流ネットワークの交流会も開催され、商店街にあるフリースペース「つなごて」が酒盛りになる
- NPOの人々がともかくすごくアツい
当日編
- 小出郷文化会館の小ホールが控え室になっていて雪のせいで床がびしょぬれだ
- 9時の開会式開始と同時に整列した全チームが入場行進をする
- その入場行進で国際雪合戦行進曲が生歌で歌われる
- 前夜交流祭に参加した人は盛り上がるが、前日を経験していない人はみんな引いている
- 今年は豪雪のためにみんなが入場しきらないから、2回連続で歌われた
- 商工会長が開会宣言をするが、それが英語で行われる
- 24th Koide World Changpionship Snowball Fight will be open right now. It’s time to begin the fight!
- 試合が始まると、強豪チームは肩を使って豪速球を投げまくる
- 子どもの部も半分は野球少年団が出場するから球が速い
- 予選リーグは3チーム総当たりで行われるが、その組み合わせは作為的でもある
- たとえば、清瀬市役所愚連隊と栃木から来たレモン牛乳が対戦したりする
- その色物試合のとき、清瀬市役所愚連隊のメンバーが「俺は変態だ〜」と言いながら、AKBっぽい格好をしているレモン牛乳一同のスカートをめくろうとしていた
- 清瀬市役所愚連隊はかつて、試合中に煙幕を投げて、雪玉以外のものを投げたため失格となっている
- 雪合戦と並行して、コスプレコンテストが行われる
- 今年は、PR大使コンテストと称したクイズ・大喜利・パフォーマンス大会が行われた
- そのPR大使コンテストで優勝したのは、レモン牛乳の女性と九州から来た下半身タイツの男性だった
- その二人は前夜祭でやったパフォーマンスを再現した
- 毎年強豪と言われるチームはだいたい野球経験者で構成される
- 今年は新潟アルビレックス野球チームというプロ野球選手が出場していた
- で、彼らが決勝戦まで出場していた
- で、彼らは準優勝だった
- 会場には屋台が並んで、おいしい肉とかうどんとかけんちん汁とかが食べられる
- 出場者にはおにぎりとけんちん汁の昼食が出る
- さらに出場チームには、オリジナルタオルやえのき茸が入ったお土産が渡される
- また当日には、FMXチームがやってきて、雪でつくられた坂をモトクロスバイクが走り、宙を舞う
湘南台冬将軍編
- 社会人雪合戦クラブ・チーム冬将軍が結成されており、enshinoも参画している
- もともとはイルミネーション湘南台の慰安旅行として参加していたのを、門戸を広げてバスで行っている
- 今年は34名でチームを編成している
- 5人チームを6チーム編成して出場したが、全てのチームに監督が存在している
- その監督をまとめる総監督が存在している
- 情報戦を展開するために、監督団が全員トランシーバーをつけている
- 自陣や敵陣のポイント数を把握するためのiPhoneアプリが存在する
- それをつくるCTOが存在する
- 6チーム中1チームはコスプレ要員であり、コスプレ担当監督も存在する
- コスプレチームには、専属の振り付け師が存在する
- 参加する大半の人が初対面のため、バス内でチームビルディングレクが行われる
- 出発の2週間前に、決起集会と称した飲み会を開催し、その席で現地雪合戦実行委員会とSkype中継を行った
その他、面白いこと盛りだくさんの大会に、今年も参加できてよかったと思うわけです。
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