実は、今日はもう一つネタがありまして。
個人的に、あるクラスメイトに感動を覚えたというか、感心したと言うか。
地歴公民。社会の科目ですね。
僕は現在公民では「現代社会」という教科を学習しています。
しょっぱなから環境学習です。
レポートをつくり発表せよ。ここ5時間くらいの生徒へのミッション。
それぞれが調べるテーマは決まっており、僕は「砂漠化」を調べることに。
一応レポートは完成し、今日は同じテーマを調べた物同士発表し合い、班の代表が次の時間にプレゼンをするためのまとめの時間でした。
結局僕のレポートに肉付けする形でまとめることになったのですが。
クラスメイトのS君。
いつもみんなからいじられていますが、「いじらせておけばいいんだよ」的な態度を常に取る強い男。
おまけに勉強はよくでき、志望校もハイレベル。
今日は、そんな彼の意外な一面を見ることができました。
班員の発表に耳を傾け、それを仕切り、僕がとったメモと僕のレポート見て自らまとめをつくり始めたのです。
「この資料使えそうだね。」「この部分いいね。」と、活発に取り組んでいました。
「レポート作りの授業なんか受験に役立たない、かったるい」と言うのかと思いましたが、彼の環境学習への真剣な態度に胸うたれました。
彼のレポートを見ました。
彼は、電子辞書の百科事典の項目のみで2枚のレポート用紙を埋めました。
彼の意見の方が多く書かれていた印象が強かったのですが、彼の言っていることは的確でした。
砂漠化は、主にアフリカ・アジア、さらに南欧、アメリカ大陸全般、オーストラリアで進行し、年間で九州と同じくらいの土地が砂漠化しています。
砂漠化の原因は気候的要因と人為的要因とがあり、前者は他の地球環境問題・特に地球温暖化と密接に関わっており、後者は過開墾、過放牧、過度な森林伐採等、文明の発達による人間の仕業である訳です。
圧倒的に後者が原因で砂漠化する地域が多く、またその地域のほとんどが本来であれば植物に適する場所であるのです。
過度の熱帯雨林の伐採により、雨が降るにもかかわらず砂漠化する地域さえあると言います。
彼は言います。「原因をつくってきたのは先進国の人間たちである。」
確かに、環境を度外視した農業・森林伐採で得た資源は先進国に回ってくるのです。
「先進国の人間が資源を節約し、環境に配慮することが必要だ」と言った感じのことをレポートで訴える彼。
本題はここから。
「でも、今まで豊かな生活を送ってきた先進国の人間にいきなり節約しろと言ってもつらい。」
確かにそうですよね。今の生活に慣れちゃったから、節約をしてそれ以下の生活水準になることは大きな負担ですよね。
僕は、そこに勇気の必要性を感じました。
「どんなに対策を講じても追いつかないと思う。砂漠化で緑が減って地球温暖化のせいで海面があがり、生物は滅亡する。」
彼は、未来への展望をこう書いています。
悲しいかな、これも合っていると思うのです。
このままでは地球が危ない。という意識があるにせよ、大きな勇気がないと対策がとれない気がします。
でもやはり、「自分を少しくらい犠牲にするくらいで環境が良くなるなら」という気持ちを少しでも持てば、かわってくる部分はあるはずです。
それが勇気ではないでしょうか。
じゃ今の俺には何ができるのか。
身の回りを見渡して考えてみれば、紙資源を無駄に使う俺、水を無駄に使う俺、電気製品がなければ生きていけない俺。
節約どころはいっぱいあるはずなんですよね。
必要最低限に押さえる。まずはここからでも始めないと。
僕の場合、いつもそう思って行動に現れません。まずは、意志を持つ勇気からつくっていく必要がある様です。
考えたり思っているだけでは何事も解決しない、解決への糸口は行動しかない。
行動することの勇気を考えさせられるまでに発展してしまいました。
それほど、今日の彼の姿は、かっこ良かった。