ライティング技法ワークショップ 講義メモ
第4回 07.11.05
!課題提出来週まで!
本日の論題
(1) KJ法の図解化に際しての注意
先週までが、4段階のうちの2つ
?テーマに関するカードを書く
一枚につき一つの事を「文で書く」=体言止めにしない
?1.カードのグループ分け
「似ている、同じ、近い」で直感的に・勘が働いている事が大事
=新しい発想、新しい知識を生み出す事が目的
⇔既存の知識・分類にとらわれない事が重要
2.グループの見出し(=標札カード)を付ける
=すべてのカードが、要するに何を言いたいのかを表している
構成するカードを眺めて、耳を傾けて、「文で書く」
?図解化する
グループ分けの後に、枠で囲う、線で繋ぐetc.
・ カード,グループの配置法:図解化の手順
1.見出しカードの配置←直感に従って、近い遠いの配置決め
何となく端、何となく中心、何となく隣、何となく縦など
2.各グループ内でカードを配置←これも直感的に
「グループのグループ」位までならつくってよい
3.関係線を引く←関係がありそうなら線、方向があるなら矢印
・ 配置に関する制限事項
ある一つのカード(またはグループ)に対して、関連するカードは前後左右斜めの8カ所に置けるが、それ以外には置けない。バッティングした場合で妥協できなければ取捨選択をする。
→二つのものが同じ位置に来る場合は、内容が一緒か片方が重要
見方の変更に繋げる事ができる
・ 関係線に関する制限事項
関係線は近くに、遠くでも交差しないように=交差したら、あきらめるか配置を変える
面倒だけど、このプロセスを踏んだ方が断然良い
(2) KJ法図解の文章化の方法:図をどのように文字おこしするか
図解がしっかりできていれば、
・ 図解の読み取り方
どこか視点を「えいやっ」と一つ定めて、そこから関係線を一筆書きでなぞっていく→そうすると構成が完成する
・ もしも行き詰まったら
無理に読むのはやめて、図解の配置を見直す
←配置に問題があるor情報不足(=空間がある、何か入るはず)
・ “解釈”と“議論”の重要性
異議がある、違和感がある=議論をして、カードだし・配置換え
だれかがたたき台をつくってからの方が進みやすいかも
(3) KJ法を用いた文書作成のプロセス:KJ→何か→KJ→何か…
・ 企画概要を決めるための段階(グループ全体での作業)
本日やっている段階
・ 文書の全体像を明らかにする段階(グループ全体の作業)
どんな文書にしようか:コンテンツ←KJ法のやり直しor追加
・ 文書を構成する部分の詳細を明らかにする段階(各個人での作業)
自分の分担をどう膨らますか←KJ法を自分でやり直し
(4) 企画書作成の目的と作成手順
・ 企画書の目的
自分で何をつくるつもりなのか、何をするつもりなのかのメモ
→書き出してみないと分からないものをはっきり並べる
=よりよいものが出来上がりやすい(軌道修正できる等)
・ 企画書の作成手順:KJ法の図解を見ながら
タイトル案を考える
目的を簡潔に述べる
誰を対象とするかを述べる
要求事項を述べる
・ 第1回提出課題について
KJ法の図解と企画書の提出とを出す(〜11/12 23:59)
参考文献
川喜田二郎, 『続・発想法』, 中公新書, 1970.