expoレポート:番外編其の壱「“会う”の午後」

 今回の旅は夜行での旅となる。東京出発が23:43。にもかかわらず12時には東京へ出発してしまった。せっかく東京に出るんだし、再会の小旅行をしようと思った。
 文章が長くなりそうなので続きに載せようと思う。


会う1:東京の祖母
 東武東上線沿いに目指す家はある。豊島区にある僕の祖母の家、訪れるのはもう何年ぶりだろうか。本当に久々である。
 僕を生んだ母は僕が2歳の頃に亡くなっている。今の母親は物心つく前に父と結婚した人。血のつながりはなくても本当の母親だと思っている。また、生みの母親の生家である東京の祖母の家にも以前は毎年訪れていた。中学にあがってからは忙しさでなかなか訪問できなかっただけのことである。
 祖母の家は二世帯住宅だが、祖父は既に他界し、祖母一人暮らし状態。息子夫婦の子供はなんだかみんな寝てるらしかった。同い年の三女とも会えなかった。とにかく祖母と色んな話をする。オーストラリアの話とか、これからの将来の話で盛り上がる。久しぶりに会った祖母の姿は以前に増して老いを重ねたように見えた。でも元気そうにしていて何よりだった。
 とにかく1時間で祖母の家を後にする。これくらいがちょうど良い。長くいても意外と話のネタがつきるもんだ。それに、4時から新宿で会う2が待っているからだ。

会う2:まさに都会の女の子
 朝日ニッケツアーから帰って、しばらくぼーっとしてる。それも友達との別れのせいだね。しばらくメールし続けた東京の女子(高3)がいる。「せっかくだからお茶でもしないか?」と誘うと、忙しいにも関わらず時間を作ってくれた。もう一人東京在住の女子(高2)がいて、その子のことも誘っておいてくれた。
 新宿南口で高3生と待ち合わせる。5分くらいして高2生が部活帰りで直行してくれた。「久しぶり〜」とかいいながらタイムズスクエアに向かう。別れてからまだ1ヶ月もたってねぇっつうの。とりあえずパフェのある店に入る。女の子二人はイチゴのパフェを食い、俺はコーヒーとあんみつ。
 実は、高3生の子は大阪で夜通し喋ってたうちの一人、高2生は大阪の夜に俺の隣のベッドで寝てた子。この子達二人、完全に東京の女の子って感じ。田舎者の俺とはつり合わない。
 想い出話に花が咲く。彼女達からだいぶ優しい言葉をかけてもらった気がするなぁ。ブログ見てるよって、そんな話題もあった。彼女らとはあまり喋ってなかったかなぁ、と思っていた。だからお話できるのがうれしい。
 横浜人の男の子がメンバーにいる。「彼も呼べばよかったねぇ」と言う高2生。そうだ、彼に会ってみようかな、5時間以上暇だし。とは言いながら、足をけがした彼が横浜駅まで出て来れる訳がないと思っていた。冗談半分で彼にメールを入れると、偶然彼は横浜駅にいるとのこと。会う3はこうして偶然によって生まれた。
 「また会いたいね」「また誘ってね」そんな言葉を交わして僕は新宿から横浜へと向かうのであった。

会う3:そして新たな出会い
 横浜駅シャルの不二家レストラン。「去年一緒にブリスベンに行った友達と一緒にいる」と言う彼。当初男の子と会ってると思っていたら、女の子だった。一瞬気まずかった。5分後にはすっかり仲良くなってしまった。
 彼はこの日、骨折後(詳しくは豪州デイズを)初めての自力での外出らしい。よく出て来れたなぁ。
 俺はビーフカレーを食う。その日の夕食。話は彼のブリスベン体験とパース体験を行ったり来たりしていた。そのうち、「君、面白いね」的内容の話になってしまう。モノマネ芸人「ホリ」に似てると言われた。いや、違うだろう。彼のバディーが写真を送ってきたらしく、そのアルバムを見て想い出話に花を咲かせる。ツアー中から気づいていたが、やっぱりその彼、おもしろいや。
 この場で出会った彼女は静岡の高2生。航空管制官になるための学校に夏休みを利用して1週間通っているらしい。東京に滞在しているらしいので、せっかくなので、彼女を送っていってあげた。夜は危ないからね。京浜東北線内で話をする。一応出会ってからまだ半日もしていない仲である。特別な感情を持った訳ではないから誤解しないでほしい、一応ほかに好きな人はいる。話は脱線したが、おもしろい再会と出会いをした。

会う4:不思議な出会い
 東京駅11:43発の快速「ムーンライトながら」号、今回の旅のメンバーは三人なのに、指定券は三人並んだ座席ではなかった。一人だけ別の席になる。その別の席、周りは7人家族の座席。その中に一人飛び込んだ俺。どうなるかと緊張していたが意外と話が進んだ。家族のおじいちゃん・おばあちゃん・お父さん・お母さんとよく話した。
 話を聞くと、祖父母は東京に、娘夫婦は鳥取に住んでいるらしく、ながらと18きっぷを利用して帰省するらしい。豊橋から北陸方面を周り翌日に万博へ、そこから京都を周り鳥取へ抜けると言う壮大な旅になるらしい。おもしろい旅だ、俺もやってみたいね。
 浜松をすぎると朝4時頃になっていた。豊橋まではあと30分ほど。僕もなにげに自分の話をする。朝日ニッケ研修の話からエッセーの内容の話になり「生・死」の話でお母さんと盛り上がってしまう。こんなこと話せる人と出会えるなんて思いもしなかった。名前を聞く暇さえなかったが、非常におもしろい出会いをさせてもらった。

 そうして電車は名古屋に着く。そのまま快速エキスポシャトル号で愛知環状鉄道・万博八草駅に着く。リニモに乗って会場に着く。8:00に着くもゲートの前は大混雑。会場時刻の9:00丁度に自分たちも入場が出来た。さぁて、これから楽しもうか。

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