第3章

遅くなりました,遠藤の文書です。
が、やっつけ仕事だったので,かなり長いですね。
第2稿以降で短くしたいですな。

[目標規定文]

 この章では,特に最初の学期に必修授業を中心に履修する事を推奨するため,その理由を明示した後に,創造実践科目、先端発見科目、リフレッシャー科目、言語コミュニケーション科目,ナレッジスキル科目についての説明を,SFCに存在する学問分野に絡めながらしていく。


[本編]
第3章 授業の種類 〜まずは半期をどう履修するか〜

0.はじめに
 この章では、SFC生としてのスタートを切る最初の学期に、どのように履修を計画したら良いかの「一例」を示したいと思う。

0-1.SFCにはたくさんの学問領域がある
 総合政策学部・環境情報学部というのは、見かけ上の区切りであって、有って無いようなものである。たとえば、総合政策系でいえば、政治、法律、外交、経済、経営、教育などがあり、それぞれが独立している訳ではなく、複数の分野にまたがっていることもある。それは環境情報系でも同じことで、ネットワーク、コンピュータ、認知科学、バイオ、地球環境、都市計画、デザインなどといった分野が絡み合っている。もちろん、環境情報と総合政策の系統が混ざり合うこともある。
 SFCには、いろいろな研究分野を扱う人がたくさんいて、それぞれの方向性は千差万別なのである。私たち学生は、多種多様な学問領域から、自分の専門を選んで学習・研究していく。逆を言えば、SFCは、やりたいことに対して何でも取り組める環境なのだ。

0-2.半期20単位はほぼすべて自分で選ぶ
 授業計画を立てる上で必ず考えねばならないのが単位の上限だ。第1章でも述べていたと思うが、半期の単位上限は20単位、1コマ2単位がほとんどなので集に10コマの授業を、卒業用件の単位として履修できる。他大学なら時間割が決められていることが多いが、SFCでは1年生から選択の自由を与えている。
 この20単位・10コマ、自分のテーマが既に分かっている人にとっては、その分野に関する授業をたくさん取りたいのにコマ数が少ない、と思うだろう。一方自分の専門分野が何か分かっていない場合は、538もある科目から10科目を選ばねばならず、非常に大変な作業になる。最初の学期の20単位をどう選ぶかによって、その後の学習テーマが決まってくることもあるから、慎重にならねばならない。

0-3.必修のカテゴリーは導入の授業が多い
 第1章にあった必修のカテゴリに目を向けると、それらのほぼすべてが導入の授業であることに気づく。本編でこれらを解説していくが、研究のテーマを見つけたり、手法を学んだり、基礎知識を身につけたりすることのできる科目ばかりである。
 本家SFCガイドでも、本編で紹介する科目カテゴリの中から授業を履修するように推奨している。つまり、導入科目を最初の学期(もしくは最初の1年)で学んでおくことが、今後の学習テーマ選びや研究活動に大いに役立つのである。逆を言えば、必修のカテゴリで学べる知識・手法・スキルはSFCにおいて必要不可欠なものであるということだ

0-4.最初の半期は必修と導入で攻める
 ならばこの章では皆さんに、特に最初の半期の、必修科目を中心とした履修プランニングを勧めたい。もちろんやりたいことがあったり、興味のある授業があるならばぜひ履修してもらいたい。だが、今から背伸びをするのだったら、知識・スキル・興味をしっかりと身に付けてからの方が効率が良い。最初の半期で必修科目を押さえてSFCの授業体系に慣れれば、2学期目以降の履修に迷う事も無くなるだろう。
 これから、5つの科目カテゴリについて解説をしていくので、これを参考にプランニングをしてほしい。

1.創造実践
 創造実践科目は、シフト系科目に属するカテゴリである。シフト系科目は、暗記型の受験勉強からSFCで求められる創造的な学習、研究活動への移行をするためのものである。

1-1.「つくる」を体感する「ワークショップ」
 SFCガイドによれば、「創造実践科目は、創造や実践を体験するための科目」だそうだ。これを少し噛み砕いていえば以下のようになる。
 SFC的な学習・研究は、すでにあるようなこと柄について調べて終わったり、文献を読んでその内容をまとめて終わったりするものではない。何かを生み出したり、実際の体験によって学んだりする、「つくり出す」学習・研究方法を個人作業・グループワークによって体感学習するのが創造実践科目なのだ。
 創造実践科目の多くが「ワークショップ」と名のついた科目が多い。この「ワークショップ」を辞書で調べると、「参加者が自主活動方式で行う講習会」とある。つまり、何かを生み出したり、何かを実際に動かすことを、「参加者(=学生)が中心的・自主的に」行動・経験することで学ぶ科目なのである。単に教員がずっと喋り続ける授業ではない。

1-2.SFCの学問領域がそろう
 全部で21科目用意されている創造実践科目は、SFCで扱われる多くの学問領域をベースに「創造」「実践」を体験できる。
 たとえば、外交政策、政策デザイン、リーガルなどの法律・政治系のワークショップ、ゲノム解析、認知科学、情報技術などの技術・科学系のワークショップがあり、既に自分のテーマが決まっている人にとって、そのテーマを深めていくきっかけとなる。
 他にも、コミュニケーションについて考える4つの実践授業、デザインに関する3つの授業があり、SFCの学問領域の大半をテーマとして取り上げているので、SFCでの今後の学習のキックオフの役割と、「創造」「実践」の体験とをすることができる。

1-3.新しい考え方を体感する
 創造実践科目では、今までの生活では触れたことの無い、新しい考え方に出会うことができる。もちろん、その考え方を一方的に教え込まれるのではなく、自分から体験して学んでいくことができる。
 たとえば、コラボレーション技法ワークショップでは、1人ではなく2人以上で何かを生み出すことを学ぶ。コラボレーションとは、互いに違う専門分野の人が一緒に協力して問題を解決することで、SFCで頻繁に見ることができる手法である。また、新こと業創造ワークショップという授業では、企業、行政、市民などがこれまでの枠を超えて協力し、新しいこと業を生み出すことを学ぶ。
 このように、今までの既存の大学では聞かれなかった、SFCならではの手法、考え方を学ぶことができるワークショップが用意されている。また、これまで読者の皆さんが知り得なかった研究のためのスキルを学ぶためのワークショップも用意されている。

 実際に「創造」「実践」を体感することが多いので、自ずとグループワーク、課題が多くなる。そのかわり、評価は授業内容の理解よりも「創造」「実践」の成果やその過程に対してつけられるので、テストは行わない場合が多い。
 単位数は2単位のものが大半だが、授業の構成上、連続2コマ(=4単位)のものもあるので注意してほしい。ちなみに筆者は、1年生の秋学期に、このカテゴリから同時に5つの授業を履修した。

2.先端発見
 先端発見科目は、シフト系科目に属するカテゴリである。21の科目が開設されている。

2-1.SFCで今、何がおこっているのか
 SFCでは、時代の最先端を行く学問に取り組んでいる。それは、理系的なテクノロジーだけをさす訳ではなく、政治や福祉、教育、あるいはそういった区別がつかない領域においても最先端を追求していると言える。
 そんなSFCのなかで学生は、先に述べた通り、何か新しいもの(=技術や政策)を生み出す研究に取り組み、最終的には「卒業制作」をしなければならない。そのために求められるのは、早い段階から、自分の研究・学習テーマをみつけることだと筆者は考える。
 先端発見科目の役割は、とくにSFCに入りたてで、自分のテーマが決まっていない学生や、自分のテーマが決まっているんだけどどの学問分野の中で進めていくべきか分からない学生に、SFCで取り組まれている研究のベーシックな部分を紹介し、それらの分野に取り組む上で必要な知識と能力を得るための科目である。

2-2.これから自分が何をするのかを考える
 先端発見科目では、自分の専門分野を広げていくために必要なスキルを得ることができるので、少しでも興味のある分野があれば積極的に履修することをお勧めしたい。
 科目の中には、SFCでもホットなキーワードが多く存在している。たとえば「ソーシャルイノベーション」や「ソシオセマンティクス」など、聞いただけでは「?」な科目名であるが、様々な分野に対応する研究が紹介されている。
 法律、政治、国際関係はもとより、スポーツとビジネス、コミュニケーションなど「総合『政策』」という名前からはすぐに思いつかないような分野についても授業が開設されている。「環境情報」系でも、環境、情報分野はもちろん、生命システム、都市計画、建築、認知科学、デザインについての知識を身に付けることができる。自分の興味のある分野について履修をし、今後の自分のテーマを考えるきっかけにしてみてはどうだろうか。

2-3.自分が「したい」ことと「しない」こと
 先ほど、自分のやりたいと思う研究テーマの発見に役立つということを述べたが、先端発見は自分の「したい」ことについて知るだけの科目ではない。
 筆者は総合政策学部で、政治や教育をテーマにしているのだが、先端発見科目では「インターネット」という授業を履修した。その理由は、単純に面白そうだったからであり、べつにそれを専門にするつもりなど全くなかった。しかし、その授業は筆者の興味のある分野であったから、実に面白いと感じた。授業では、んターネットの仕組みの解説のほかに、ゲストによる講演などもあった。そして、技術論だけではなく、著作権の問題やインターネット技術の転用法などの話題にも触れており、私自身の知識の幅が広がった。
 このように、自分の専門とする分野と全く関係のない授業でも、そこから得られることがある。既存の学部では得られないような教養知識を得ることができるという点で、先端発見科目はぜひ多岐にわたって履修してほしい科目である。

 研究の紹介という性質上、講義のスタイルを取ることが多く、オメガ間など大教室で行われることが多い。科目によってはグループワークも存在する。また、テストの有無も授業によって異なる。
 単位数は2単位のものばかりで、進級要件を満たすには2単位を取らねばならない。ちなみに筆者は、1年生のときに「インターネット」と「リーガルマインド」を履修した。

3.リフレッシャー
 リフレッシャー科目はシフト系科目に位置づけられており、年間で6科目開講されている。

3-1.受験科目が偏るSFCだからこそ
 ご存知、SFCの入試は、英語と小論文、数学と小論文、英語・数学と小論文、もしくはAO入試であり、科目としては偏りがある。小論文は、大学の学習で必要とされる読解力やライディングの力を試すものであるが、高校までの学力などはあまり評価対象になっていない。当然、英語しかやっていない、数学しかやっていないという学生は多くいるはずである。また、SFCのコンピュータ環境に慣れるためには「情報」の知識も必要となる。だが、こうした科目に関する知識が明らかに乏しかったり、もしくは高校時代に取り組んでなかったりする学生も多い。
 リフレッシャー科目では、少なくともSFCでの学習に必要な、高校までの知識を再確認するための科目である。

3-2.先端のための基礎を身につける
 後に述べるナレッジスキル科目では、データの収集・分析などで数学的知識を使わねばならないことが多く、数学に関する科目も多く開設されている。しかし、高校までの数学の知識がしっかり身に付いていないままでは全く分けの分からない状況で授業を受けねばならない。スキルも身に付くはずが無い。
 一方、SFCの英語教育は「プロジェクト英語」と呼ばれ、非常に特色のあるものになっている。英語を「利用して」何か成果物を作る授業タイプになっているため、英語を流暢に使えなければならない。また、SFCでは特にバイオ系の授業が開講されており、研究のために山形・鶴岡市の研究施設に行く学生も少なくない。その他環境分野などの先端研究をするために、もちろん高校までの理科の知識は必要不可欠である。
 こうした、先端的な授業を履修していくためには、当然「核」になる基礎知識を押さえる必要があるため、数学基礎、科学基礎、英語基礎の授業が開講されている。自身の高校までの知識だけではどうしても不安という場合は、履修すべきだろう。

3-3.避けては通れない道
 リフレッシャー科目のなかで特に重要なのが、第1章でも触れた情報基礎である。この授業を通じて、SFCのコンピュータ環境の使い方や、基本的なコンピュータについての知識を得る。この授業の単位を取得し、さらに情報基礎認定試験というテストに合格しなければ、必修であるプログラミング科目の履修は認められない。
 英語基礎についても、全員受験が義務付けられているTOEFLのテストで一定点を取れなかった場合に履修することになる。英語基礎で充分英語力をつけ、TOEFLのスコアを伸ばさなければ、「プロジェクト英語」の履修は許可されない。
 このように、リフレッシャー科目の履修は避けて通れないものでもあり、数学基礎、科学基礎を含めて、多くの学生が履修をしているのが現実である。リフレッシャー科目自体は卒業要件に含まれないが、必要に応じて履修しなければならない。

 情報基礎は体育のクラスと同じメンバーで受講し、クラスごとに曜日・時間が決まっている。数学・科学基礎については、履修するか否かは自分の自由である。
 英語基礎については、最初の学期に履修することはできない。まず最初の学期でTOEFLのテストを受験し、そのスコアを提出して、次の学期から履修できるようになるので、注意してほしい。

4.言語コミュニケーション
 言語コミュニケーション科目は創造技法科目に含まれるカテゴリである。創造技法科目は、研究に必要な手法・スキルを身につけるための科目である。

4-1.何かを学ぶための「言語」
 日本にも多くの外国人がやってくる、あるいは自分たち日本人が盛んに世界で活躍する時代に突入し、外国語でコミュニケーションを取らねばならない機会が多くなってきているのは確かである。そのとき、言語を操る力を持っているのといないのでは、活躍に大きな差が生まれる。
 それはもちろんのことながら、たとえば都市計画といえばドイツ語、中東情勢といえばアラビア語、アフリカ問題といえばフランス語というように、SFCに存在する学問領域と言語には密接な関係が見られる。それぞれの研究テーマについて、もっとも盛んに研究が取り組まれている国の文献を見たり、現地に行って学習したりすることは大きな意味がある。
 このように、SFCで研究に取り組んでいくなかで必要なスキルの一つに、言語は大きなウエイトを占めている。SFCでは、11カ国語を学ぶことができる。そして言語を身につけることを目標とするのではなく、言語を使って研究や仕ことができるようになることを目標としている。さらに、第1、第2外国語と視野を狭める必要は無く、自分の好きな言語を好きなだけ履修することが可能である。

4-2.集中するかコツコツやるか
 英語以外の言語については、まず言語そのものを流暢に操れることを目標に学習し、その後その言語を利用して授業を受けたり、海外に短期語学研修をしたりする。ここでは特に、初級の段階について説明しよう。
 初級段階では2つのコースが用意されている。週4コマの「インテンシブ」コースと週2コマの「ベーシック」コースである。
 「インテンシブ」では、ほぼ毎日のようの授業を受け、短期間でコミュニケーションが取れるほどになることを目標としている。言語によってシステムは異なるが、筆者の履修しているドイツ語では、1年間履修することで日常会話ができるレベルに上達できる。読み書きよりも、コミュニケーションすることに主眼がおかれているため、授業は少人数で受ける。だいたいが朝早く(1、2限)に授業がある。履修のためには学期の始めに履修の志望理由書を書き、それによって履修選抜がなされる。
 一方の「ベーシック」コースは、週2コマなので比較的ゆっくりと授業を受ける。ドイツ語を例にとると、ベーシックコースを2期受けることで、インテンシブコース1と同等の能力を得ることになる。ベーシックコースを終えた後にインテンシブコースに移ることも可能である。履修選抜が基本的に無いので、人数はそれなりに多い。

4-3.きっかけとしての「必修」
 総合政策学部の学生の必修単位は4単位とされているが、これはあくまでも最低限であり、これをきっかけにして言語をどんどん学んでいくことが望ましいとされている。インテンシブとベーシック、どちらのコースで履修する事も可能であるが、おすすめはインテンシブコースでしっかり言語を学び、他の言語を学びたい場合はベーシックを履修する事である。
 言語科目は朝が早く、また1コマあたり1単位(他の授業はほとんどが1コマあたり2単位)なのでかなり大変であるが、身につけて損は無いと言える。

 なお、すでに開講されている言語を習得している(たとえば高校で勉強した、かつて海外に住んでいて言語を使える)場合には、認定試験を受ける事で飛び級する事が可能である。言語科目は春に人気が集中しがちである。なので、じっくり秋学期からの履修を考えるのもひとつかも知れない。

5.ナレッジスキル
 ナレッジスキル科目は、創造支援系創造技法科目に含まれる。全部で36の科目が開講される。

5-1.漠然とした問題を明確化する
 SFCの理念に「問題発見、問題解決」というものがある。世の中にある様々な問題を研究テーマとして定め、それを解決する事がSFC流の学習スタイルと言える。何かに対する問題意識を持つ事が重要である。しかし、最初のうちは何が問題なのか、その問題の本質は何なのかが見えてこない事が多い。そして問題が複雑に絡み合いすぎて簡単には解決することができない。
 そこで、ナレッジスキル科目では、問題の発見から解決に至るステップごとに、正しく問題を見定めるための調査のスキルを学ぶ科目を用意している。データを得るところから分析するところまでの手法を学ぶ事で、研究の過程の中で複雑な問題を解きほぐして明確化し、解決方法を見つけやすくする事ができる。
 
5-2.明確化のための5つのスキル
 問題を明確にするための調査スキルとして、ナレッジスキル科目には5つのカテゴリが存在する。
 「データ獲得」は、実世界から問題を見定めるときに必要な生データを獲得する過程のスキルある。数値データを得るだけ無く、フィールドワークやインタビューなどの方法論についても学ぶ事ができる。
 「データ編集」は、得たデータを使って研究のデザインやデータの集積をする過程のスキルである。収集したデータを整理して分かりやすくする方法を学ぶ事ができる。
 「データ分析」では、収集・整理したデータをもとにして分析を行う処理プロセスを学ぶ。また「モデリング・シミュレーション」ではデータからモデル化をおこないシミュレーションを実施する事で検証をする過程を学ぶ。
 そして「数理社会」は、上記4つのプロセス・スキルに必要な数学の基礎知識を学習する授業です。データを扱う上では数学的知識が必要になるため多くの科目が開講されている。
 これら5つのカテゴリをまんべんなく学ぶ事で、研究に必要なデータ処理をスムーズに行えるようになる。

5-3.研究のために早いうちに
 先ほど挙げた5つのカテゴリの中から、少なくともその入門的な科目は履修をしておくことが推奨されている。その科目は下記の通り。
 「データ獲得法」、「データベース概論」、「リサーチデザイン」、「データ分析」、「モデリング・シミュレーション技法」、「数理と社会」、「数学と論理」、「線形の理論」、「変化の理論」、「情報数学1」
 これらの科目を早い段階から履修してそのスキルを得ておけば、きちんとデータを用いた実証的な・レベルの高い研究をする事ができる。また、上記の入門科目の履修が不安であれば、リフレッシャー科目とあわせて履修することも推奨されている。

 筆者自身、その難しいネーミングから履修を避けてしまったという後悔があるため、しっかりシラバスを参照した上で、必要な科目を履修する事を強く勧める。
 なお、卒業要件は4単位となっているが、それはあくまで最低限度のものと考えておく事を勧める。また履修にあわせて、講義案内の「ナレッジスキル科目の関連図」を参照すると良いだろう。

6.半期を終えたら
 最初の半期では、これまで述べてきた科目群の授業を中心に取ってみよう。そのなかで、研究のための基礎スキル、基礎知識を十分に得て、自分自身の研究テーマを見つけていってほしい。2学期目以降は先端導入や先端開拓科目を履修してより専門知識を深めたり、研究会に所属して実際に研究活動をやっていってほしいと思う。
 もちろん、冒頭にも述べたが、この章で触れた科目だけを取れという訳ではなく、興味のある科目があれば、どれだけ難易度が高くてもチャレンジしていって構わない。また、この章で触れた科目を1年生の後期以降に履修しても構わない。

 第1章、第2章を含む本編全般を通じて、SFC生としてのスタートダッシュを無駄なく切る事で、充実したSFC生活を送っていってほしいと考える。

参考文献:
SFCガイド2007
総合政策学部・環境情報学部講義概要2007

文責:遠藤 忍(s07154se)

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