学費のクラウドファンディング「 #studygift 」について思ったこと

話題になった、学費のクラウドファンディングについてのつぶやきがFacebookに反映されなかったので、いっそブログにまとめてはっつける。
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studygift の件だけど、「坂口さん本人について」と「プラットフォームのあり方について」と「学費と大学選択について」と「学費と奨学金制度について」と、論点は分けて考えた方がいい気がしている。もちろん後者三つは相互関連性が高いのは当然だが。

「坂口さん本人について」は、正直よく知らん。でもこれってCampfireとかJustgivingみたいなものだという観点からすれば、坂口さん本人を応援したい人は応援すればいいと思うし、少なくともググタスで一番になっている時点で素直にすげぇとは思っている。

「プラットフォームのあり方について」1:僕は大いにアリだと思う。応援したい人が応援を受けたい人を応援する、ってだけの話で、税金みたいにみんなのお金が出るわけじゃない。しかも、応援したい人が増えれば増えるほどパイは広がるから競争という訳じゃないと思う。

「プラットフォームのあり方について」2:でも応援を得るためには努力が必要。多くの人が、悪く言えば恣意性をもって、顔が見える形で資金を投資するのだから、目標設定やビジョン、経過報告は必要になる。でも、それが学生自身の学びのブラッシュアップになると思う。

「プラットフォームのあり方について」3:でも、本人の努力を要すると言う点では新自由主義的な考え方とも言えるから注意はしたいところ。本当に手を差し伸べるべき人には奨学金を。クラウドファンディングで応援を得られる人にはクラウドファンディングを。

「学費と大学選択について」:当然国公立が安いわけだけど、だからといって求める学びが国公立にあるとは限らない。学費が高いからって私学が選ばれないとすれば残念だし、それ以前に親に負担をかけて大学に行くことが当然になりながらも後ろめたさを感じる学費の高さは怖い。

「学費と奨学金制度について」:だから奨学金制度があるわけで、学生がお金を心配せず学業に打ち込むことが目的なのも分かる。でも昨今、ABCDの学業成績や研究実績だけで大学生の学びを測るのは少し時代遅れだから、別の観点で評価して資金調達できる仕組みはあってもいい。

で、「だれかがすることへの賛成/反対」を言うだけでは全く無意味なので自分にできることを考えると、プラットフォームに賛成しているから応援資金を出したいところだけど、他人に出すお金があったら自分に回したいから、働いて学生支援機構奨学金を返すまで待ってください。
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特に最後の、他人事について賛否を論ずるより自分ごととしてできることを考えろっていう主張は、最近よく考えることなのだ。

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