学部生活1年分を電車で過ごした学生の「長距離通学の条件」

学部生生活は4年間。一方、私の片道通学時間は3時間。往復で6時間というのは1日の1/4。ということは、学部生として学校で過ごす日の1/4は電車の中で、それが4年分だと1年。そんな私が、「[新入生の皆様へ] メールの書き方に関するお願い」に続いてお届けする、新入生に向けたムダ情報です。

先に追記しておきます。SFC Clipの皆さんの方が、数段高いクオリティの新入生向けポストをしていますので、ぜひご覧下さい。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに合格なさったみなさま、改めておめでとうございます。そして入学を決めたみなさま、ようこそ遠藤村へ。申し遅れました、学校の住所と名字が一緒、遠藤忍です。かれこれ私も入学からはや5年が経ち、今や結局政策・メディア修士の学生としてキャンパスにお世話になり続けております。合格なさって入学される皆様が、第一志望であってもそうでないとしても、充実したキャンパスでの生活を送られることを心から期待するとともに、我々は皆さんを全力で歓迎します。ほら、学部長もその様子です

さて、こんなつぶやきがありました。ご本人には知らせていませんが、私はRTされてきたものを見たわけで、それで反応せざるを得ないわけです。なので、つい出来心でこんなのを書いております。ちなみに、地元の知り合いで今年東京大学を受験した人がいるのですが、合格したら下宿するとか言っているからたわけたことを言うんじゃないと、カッとなってこういうのを書いています。

私の地元は、茨城県の古河市です。埼玉県と栃木県の県境にある茨城県の西の端の街です。茨城というと常磐線やつくばエクスプレスを想像される方が多いでしょうが、私の街には東北本線が通っています。別称宇都宮線といいまして、湘南新宿ラインの電車が1時間に2本来ます。1時間に平均6本来る電車のうち、上野方面が4本で新宿方面が2本、どちらにしろ山手線圏内までは1時間で到着します。この土地勘を説明するのにいつも苦労するのですが、この後路線図をお示ししますね。

そこから、神奈川県藤沢市湘南台駅まではどう行くかというと、最も楽な方法は、2通りありますが、どちらにしろ湘南新宿ラインに乗ることが必要です。一つは新宿まで1本で、小田急線に乗り換えて江の島線方面の快速急行藤沢行きに乗る方法。もう一つは湘南新宿ラインに乗り続けて戸塚の駅で横浜市営地下鉄に乗り換える方法。この2通りの早さは実際は大差なく、どちらも2時間弱で到着します。定期券交通費の関係から、小田急を選択しています。その路線図が以下(Google Mapより)

古河駅−湘南台駅間地図

が、実際はそうもいきません。湘南新宿ラインと快速急行の接続はいいのですが、チャンスは1時間に2回。それ以外について、一番最悪なパターンは、

  • 古河−(宇都宮線)−赤羽−(埼京線)−新宿−(小田急本線急行)−相模大野−(小田急江の島線普通)−湘南台

というものがあります。乗り換えの間の都合を含めれば、多くて2.5時間を見なければいけません。しかも、あのキャンパスは里山ひろがる旧遠藤村。あれはもともと藤沢市じゃなかったのに、って場所ですから、そこまでのバスの遠さといったら。それを勘案しても3時間はかかります。幸い、家から駅までが走って3分なので、それだけは救われておりますが。

前置きが長くなりました。これだけの距離だと一人暮らしだろう、と思った皆様は甘い。私は学部生時代を含め、この距離を自宅通学生として過ごしています。大学院生+英語教職課程履修者となった現在では、週1SC・週4三田という生活なので状況は激変しましたが、大学1年生のころは、事実毎日学校に行っていました。試しに、以下に思い出せる範囲での1年次・2007年春学期の1週間の生活を振り返ってみたいと思います。

月:2限〜5限→吹奏楽サークル→終電
火:1限〜
水:2限のみ→地元でスクールボランティア
木:1限〜3限
金:1限〜5限→吹奏楽サークル→終電

うんと、これはだいぶ怪しい記憶なので、かつて書いた「本日9:25より3年次秋学期です」というエントリーから時間割を抜粋します。

月曜日
2限:教育臨床論(教職−教職)@SFC
3限:若者のキャリア開発(特設科目)
4限:ネットワーク社会論
5限:ドイツ語研究室SA、のつもり

火曜日
2限:教育評価論(教職−教職)@SFC
3限:プレゼンテーション技法(山田)
4限:教育評価・開発論(SFC通常科目)
5限:古石篤子研究会

水曜日
オフ(ただし2限体育の可能性あり)
4時ごろからは地元中学校で英語指導補助サポーターの仕事開始
塾バイト

木曜日
1限:日本史概説(SFC科目−教科科目)@SFC
3限:教育基礎論@矢上
塾バイト

金曜日
1限:英語-Grammar
2限:ドイツ語スキル(G5)
3限:体育またはドイ研SA
4限:中浜優子研究会
5限:ドイ研SAまたは体育

これでも週に1回オフ日をつくったから良いものの、1年生の頃は、毎日のように1限である9:25に間に合うように学校に行き、週に最低でも3回は終電で帰っていました。あるときから、夜間残留制度で夜を過ごせることができるようになり、1泊程度は帰らないことも多々ありましたが、毎日行って帰ってを繰り返していた時期が2年ほど続いていました。また、上記3年秋の時間割を見て分かる通り、教職課程を履修してからは、SFCの後に1コマあけて三田や矢上に行くということも茶飯事でした。そんな生活よくできたよな、と思います。更に私は、バスで15分かかるキャンパスと湘南台駅の間を、学部生時代は自転車で通学していたため、より時間と体力をかけていました。

本題はここからです。

実際にこの生活が成り立つかどうか、長距離通学を勧めるかどうか、という問題について、イエス/ノーの見解ではなく、こういう条件が成り立つ場合に、というのがあると思います。実際、私の知り合いでも、埼玉県大宮駅、桶川駅、鴻巣駅、蓮田駅といった、宇都宮線・高崎線沿線の方や、青梅線沿線、果ては静岡県三島市から通い詰めている強者を知っています。最後の三島の学生は挫折せず未だに続いているから驚きです。ただ、そうした知り合いたちも、種々の条件が成り立たないと継続はできません。今回は、家庭状況や財政状況は省き、あくまで通学環境(+若干個人の心持ち)という点で、どのような場合に通学ができるかを考えてみます。

遠藤の場合、その条件は以下の5つです。

  1. 座席に座れる
  2. 乗り換えが少ない
  3. 適切なPC環境がある
  4. 便利な地点を通過する
  5. 電車が嫌いじゃない

以下、順を追って解説します。

1.座席に座れる

当然ですが絶対条件です。座れるか座れないか、これは長距離通学者にとって死活問題です。そして長距離通学者がいかに電車の中を過ごすかという点においても大変大きな問題です。座れることによって可能なことは立っていてもできることの倍はあります。挙げてみましょう、座った場合には(座)が、立っていてもできる場合には(立)がついています。

  • ぼーっとする(立)(座)
  • たまたま会った友人と話をしながら過ごす(立)(座)
  • 音楽を聴く(立)(座)
  • 動画を見る(立)(座)
  • 携帯メールを見たり送ったりする(立)(座)
  • PCメールを見る(立)(座)
  • 本を読む(立)(座)
  • 本を読みながら線を引いたりメモをとったりする(座)
  • パソコンで作業をする(座)
  • ネットサーフィンをする(座)
  • レポート課題を仕上げる(座)
  • PCメールを書いたり返信したりする(座)
  • ブログを執筆する(座)
  • 動画や音楽や画像を編集する(座)
  • 割にしっかりした食事をとる(もちろんマナーの範囲内で)(座)
  • 寝る(座)

同数くらいと思うでしょうが、どれだけ座ったときの方が生産的なことをしているかが分かります。起きている場合には、できるだけ生産的な活動をした方がいいし効率的です。じゃぁ起きていない場合には? 睡眠を取るのがよっぽど効率的です。その分の睡眠時間を削ることで生産的活動ができる可能性があるし、それ以前にただでさえ疲れている時に座れない状況はより体力を奪い、人間をかえって非生産的にさせます。その点で、座った時にできることの数は倍でも威力は3倍・4倍です。

幸い、古河は栃木県の手前、行きは朝でも数席あいていますから通勤ラッシュともさほど被りません。ついた新宿駅は始発駅です。帰りの湘南台は藤沢を出た急行の次の駅で座れます。堪えればいいのは帰りの新宿−赤羽−古河だけ。しかも赤羽から30分も乗って埼玉の東部に行けば行くほど人は減っていきます。そうして座席を確保するや否や、さまざまな活動に従事します。電車の座席は私に取っての書斎かつ寝床です。

したがって、特に朝の最初と帰りの最初に座れるか否かは、あなたの長距離通学の成否を左右する最重要ファクターだと言えます。しかし、ここには落とし穴があります。生産的な活動をするためには、時間が必要だ、と。

2.乗り換えが少ない

そこで必要になるのがこの要素、乗り換えが少ない、言い換えれば1回当りの乗車時間数が長いことです。これは、1の「座れる」という条件と合致した時に最強となりますが、逆に座れなかったら地獄です。これに関連する余談はこのチャプターの後で述べます。

遠藤の場合、最少乗り換え数・1回の場合の乗車時間は、以下のルートの時は以下の通りです。

  • 湘南新宿ライン+小田急快速=古河−新宿:1時間+新宿−湘南台:1時間
  • 湘南新宿ライン+横浜地下鉄=古河−戸塚:1時間45分+戸塚−湘南台:15分

つまり、1回の乗車時間が1時間は確保されているのです。これを単発を重ねて2時間になるのか、1回の乗り換えで1時間なのか、では、同じ2時間の使い方でも大変な違いが出ます。これは単純に文字数の問題で、質の確保は別の話ですが、私はこのエッセーを上野駅を出た宇都宮線から書きはじめて、ちょうど現在の段落あたりまで4000文字ですが、ここまで書いてちょうど古河駅着、だいたいこれで60分です。

学部時代はしょっちゅう、構想から構成、引用、執筆までを含めた一連の3000字程度のレポート作成を、地元・古河から湘南台の駅までの間に仕上げていました。暴挙ですよね。でも、これを叶えるパターンは、湘南新宿ライン+小田急快速の場合です。あまりにも焦っているときは、立ちながらパソコンでレポートを打つというとんでもないことをしていましたが、平常時はこの1時間+1時間という時間での仕上がりがちょうどよかったのです。プレゼンテーションがある授業の当日に、この2時間で構成を考えるということもよくありました。

ということから分かる通り、座れるだけでは意味がなく、座れたら座れた時に受けられる恩恵をいかに長く継続させるかがが重要になります。とくに爆発的な効果のあるPC作業をするのならば1時間という目安は必要になります。しかし、座れなかった場合は場合は、その作業ができなくなるだけでなく、1時間程度の時間を立って過ごさなければならないため体力が奪われます。これはなんとしても避けなければなりません。ではどうするか。

コラム.確実に座る方法を考える

混んでいる電車で電車で確実に座る方法はいろいろあります。まず前提として、次の2つは倫理的・経済的にお勧めできません。それは、1) 優先席に座る、2) グリーン車や優等列車に座る、です。これらは、体力的に本当にしんどい時以外は避けた方が良いです。それでは、どうするのか。

まず、目の付け所は学生です。自分が長距離通学者である場合、自分よりも長距離に通学する人はまずいないと言えるでしょう。そこで、学生っぽい人や高校生に注目します。私の場合、古河より前に乗ってきた高校生は、大半の場合遠くても埼玉県に入ると降ります。それが狙い目です。その人の前に立つのです。また朝の新宿より先について言うと、朝の小田急線に乗車しているのは、分かりやすいところで言うと、成城大学、青山学院大学相模原キャンパス、玉川大学、専修大学、東洋大学などの学生です。彼らの降りる駅は分かっていますから、クラッチバッグなどで判断して、その学生の前に立ちましょう。

次に、夜の場合。ずばり、起きている人です。夜の電車で30分以上乗る人は、だいたい寝ます。もちろん、これは外れることが多いのですが、寝ている人よりも起きている人の方が早く降りる確立は高いです。その時、立つ場合はちょうどその人の前ではなく、その人自身とその隣の人の間に立つ方がいいです。場合によっては、目の前の人の隣の人が寝ていたのに降りることがあります。間に立てば、どちらが立っても座れます。

それから、これは大変例外的ですが、かつて「因果関係についての思い出」というエントリーで書いたことですが、午後から夕方にかけて、新宿から湘南新宿ラインに乗った時、鳩サブレの包みを持っている人がいたら、その人は池袋で降りる確立が高いです。特に熟女に顕著な傾向です。

これはどれほどの人に役立つか不明ですが、朝の小田急・夜のJR宇都宮線の場合、どこが人が大量に降りるのか、というポイントを書いておきます。

  • 小田急:登戸、新百合ケ丘、町田、相模大野
  • 宇都宮:東大宮、蓮田、久喜

3.適切なPC環境がある

これは、私の院生仲間@kani_bさんがかつてブログに書いていた通りですが、こと電車内での作業に適するのは、いわゆるモバイルノートです。私はかつて、重い方の白いMacBookを持っていましたから、毎日筋トレ状態で通いつつ、ごそごそとMacを取り出していましたが、現在ではMacBook Airなのでその点は大変スマートになりました。また、現在ではタブレットという選択肢もあるかもしれませんが、はやりキーボードの存在は偉大です。Windowsが好きな方は、多分Let’s noteあたりがいいのかな、と思いますが、それは人それぞれ。ともかく、モバイルノートであるべきです。またモバイルノートはバッテリーが持ちます。どでかいA4ノートPCをまちがっても買わないように。あれは自宅で使用するものです。

ところで、電車内での快適な作業環境を確保するためのキーになるのは、ノートPCそのものではなく、むしろインターネット環境です。これは非常に重要です。有る無しで生産性に飛躍的な違いが生まれます。しかしコストがかかるのも実際。そこで使うべきはWiMAXです。現在、auがスマホでテザリングするというのを出していますし、またe-mobileという選択肢やsoftbankのspeed-wifiという選択肢をとる人もいると思います。

しかしこの読者であることが想定されるSFC予備軍の皆さんは、積極的にUQ WiMAXのCNSユーザー向けプランにしましょう。安いだけでなく、慶應のネットワーク外からは見ることの出来ない様々な情報を、そのまま見ることができます。たとえば、図書館が契約している情報データベースや、授業シラバスなどは、慶應ネットワーク外からは見ることができません。しかし、このWiMAXは、繋げば直接慶應SFCのネットワークにいるのと同じになりますので、学年が上の方の学生にとっては、ちゃんとしたレポートを書く上で非常に有用です。

こうした環境を整えるなど、いかに車内の生産性を飛躍させるかに知恵を絞ると、それはそのまま、例えばカフェでの作業などにも転用できます。これは、就職活動期になると、大変便利になります。しかし、これだけ便利に車内を過ごすことができても、やはり時間がかかるということは否めません。どこかにその正当性が必要ですが、家が楽だからとか、親が一人暮らしを許さないとか、そういうマイナスな要因しかないと、辛い者です。ではそれを、どうプラスに転じされられるか。

4.便利な地点を通過する

たとえば、地元・古河の中学生にとって、埼玉県さいたま市の大宮駅周辺は都会です。手軽な遊び先だったりします。遠藤の価値観から言うと、便利な駅というのは、1) ロフトや東急ハンズがある、2) 飲みや食事に困らない、3) スターバックスコーヒーがある、という点ですが、これらに合致する駅が、私の定期券内には点在しています。これが、4点目、長距離通学を正当化するメリットとして、通過駅に着目するのです。

私の価値観3条件に合致する「便利な駅」は、湘南新宿・小田急ルートでいうと、大宮・浦和・池袋・新宿・町田です。私はそのうち、大宮・池袋・新宿を制覇する区間の定期をゴールデン定期と自称しています。とかくこの経路だと、山手線圏内は池袋ー新宿間は追加負担なしで降りることができ、それ以外の場所も最大190円で降りられます。慣れると高く感じますが、古河−新宿の片道は1110円かかるのを考えれば、必要経費として出て行く定期券によって得られる効果は絶大です。しかも私は現在、ベースを三田に置いているため、古河−池袋−新宿−渋谷−大崎−品川−田町という大回りルートの定期を所持していますが、これの大変便利なこと。

そう、便利な地点といえど、特に東京を通過することは非常に大きなメリットを持ちます。長距離通学に慣れると、行動範囲が非常に広がります。1時間くらいの移動時間を気にしなくなるようになると、休みの日でも東京に出て行くことが苦ではなくなります。何をするでなくともそれは大変便利なことですが、こと就職活動におけるこの効果は大変大きいと言えます。だからもし、東京を通過する長距離通学をする場合には、定期券を長期休み中も継続することをお勧めします。とはいえ私の場合、実際なんらかの買い物をしたい時にはいつも大宮に行くことが多いです。新宿や池袋の雑踏は私には大きすぎる。

値段の話ですが、私の場合、湘南新宿・小田急ルートは3ヶ月で6万円でお釣がきます。これが湘南新宿・横浜地下鉄ルートだと、3ヶ月で10万円はかかりますから、たとえ横浜・川崎・大崎・目黒・恵比寿・品川・新宿・池袋・浦和・大宮というとてつもないプラチナ定期券だとしてもそれは厳しい。3ヶ月で6万円だと1ヶ月2万円、一方の湘南台の平均家賃は6〜7万円、これを比べると環境次第では2時間通学も選択肢になります。

コラム.長距離通学のデメリットをメリットに転換するその他の考え方

とはいえ、長距離通学はデメリットが多いです。たとえば、楽しい楽しい飲み会を、1次会で中座しなければ家に帰れないということです。遠藤の場合、湘南台駅の終電は平日・22:15です。これで古河につくのが0:40だから辛いですよね。しかしこれを逆に考えると、お酒の弱い私は「終電だから」によって心配されることで身の危険を回避できるのです。どうしても家に帰りたい時の「終電だから」は有用です。これで、時間にぐずぐずせず勉学なりサークルなり食事会なりに参加できるわけです。

朝が早い、というデメリットもあります。しかし、こと学生という点で考えると、これはメリットです。感覚的な話ですが、近距離に住む下宿生よりも遠距離に住む通学生の方が遅刻しない、ということがあります。もちろん、私だっていやになってサボることはありますが、その決断をするのはわりかし早くやってきますし、またどの時間以降が無理かどうかということが割に早く分かるので、あきらめがつきやすいです。うっかり遅刻をしてしまった場合、たとえば9時からの約束に誤って30分の遅刻をする場合でも、それが判明するのは朝の7時の段階です。遅刻はしてはなりませんが、8:30に言われる30分の遅刻と7:00に言われる30分の遅刻には違いがあるような気がするのは私だけでしょうか。再度言います、遅刻はするべきではありませんが。

5.電車が嫌いじゃない

気持ちの問題って、それでも拭えないものだと思います。座っていても立っていても、狭い空間でゆれ動く電車という空間は、落ちついた自室よりもストレスになることは間違いありません。まぁ私にはそもそも自室がないのですが、いずれにせよ長距離通学はしんどいです。

そのしんどさを、しんどいと感じるか感じないか。そのファクターは本人の心持ちの問題だと思いますが、私の場合、電車が嫌いじゃないという点、いやむしろ電車が好きだというのが大きな要因だったと思います。男の子の大半は、なんらかの乗り物に憧れるものだと思うのは私だけでしょうか。私の場合はそれが電車でした(というと、なんとなくオタクのように思われるのはなぜでしょうか、なぜ車好きに比して電車好きはなんとなくそう思われがちなのでしょうか)。そういう背景があるからこそ、電車に乗ること自体はしんどくはありません。

電車好きの入り口って、だいたい外身へのあこがれでしょうが、乗っていることが苦にならない場合は、だいたい車窓が好きだったりするでしょう。毎日見る車窓でも、私は見ていて飽きません。立っていても座っていても、その車窓を見ながら物思いに耽るときだってあります。あれは高校時代でした、その時から30分ほどの電車通学でしたが、春先になると線路沿いの河川の土手に思いっきり菜の花が咲いて一面黄色い景色が続きました。翻って現在の私は、毎週木・金には午後6時までに古河に帰らなければならないのですが、ちょうど夕日が落ちるまぶしい時間帯に帰ります。田んぼしか見えない地帯に宇都宮線がさしかかると、そこに見える大きな空に太陽の光が映えて青と赤のコントラストに心が和む。

こんな想いに駆られるような余裕が、座っているときはもちろん、立っている時にも得られるかどうかは、根本的に電車が嫌いか嫌いじゃないかに関わると思います。嫌い・ダメという場合には真っ先に諦めるべきですが、心理的条件が問題ないのであれば、長距離通学において得られる思考の時間も、また一興です。

 

と、長々と長距離通学の成立条件を書いて来ました。その結論は、結局本人の心持ち次第であり、生理的に受け付けないのであれば早々に諦め、そうでなければ生産的に時間を活用する工夫と理由の正当化ができるかどうかにかかっていると思います。

言い忘れていましたが、私は往復6時間を毎日続けながら、イルミネーション湘南台という地域活性活動や吹奏楽サークルドルチェ、ドイツ語研究室SAなど、学内活動にも従事していました。また、学習塾アルバイトは地元で従事し、それ以外にもスクールボランティア的なことをしながら小遣い稼ぎはしていました。それらをしながら190単位で学部を8学期で卒業できた人間もいるわけです。これは自分の自慢です。

私自身は、そんな、他人が迷惑するロールモデルとして、関東地方に在住する進学者(というよりもその親御さん)に、通おうとすればできる、ということを伝えていきたいと思います。


Comments

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学部生活1年分を電車で過ごした学生の「長距離通学の条件」” への2件のコメント

  1. 投稿読みました。
    私も通学に三時間かかります。
    今、大学三年生で滋賀県から大阪 の大学に通っています。
    共感することが多くコメントさせてもらいました。
    こんなに通学に時間かかるの私だけと思っていたので経験者にあえたこととてもうれしく思います。

  2. ピンバック: enshino Archive

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