[説明会終了] 総合学習「えらんだミチをかたる」 キャリアメンター募集

たった一つの正解なんてないこの世の中で生きる中で、
それでも前に進むために自分の納得した解を信じたい。

過去の自分が歩んだ道が、未知の未来へと続いていく。
自分のミチを信じるために、自分に言い聞かせてみる。

同じ学校に勤務し、学年持ち上がりで中学3年生の学年団に所属することになった今年度。2019年度のPepperプログラミング学習、2020年度の農業ビジネス体験学習に続き、今年度は「自己決定を言語化する進路選択学習」に挑戦します。その核となるのが、「人事と中学生の2on1プログラム」です。

現在、この企画にご参加いただく「キャリアメンター」を募集しています。その中心となるターゲットは、事業会社の人事後担当者さま、そして人材業界(人材紹介業や教育研修業など)に勤務されているみなさまです。現在または過去にこれらの経験をお持ちであれば大歓迎です。またこれに限らず、このプログラムに賛同いただける方はぜひお申し込みください。

以下の企画内容をよくお読みいただき、フォームから個別に遠藤までご連絡ください。説明会は終了しましたが、個別に本エントリー方法をご案内します。


説明会開催日程

説明会応募フォームは、以下のプロジェクト解説をお読みになった上で、ページ下部のリンクからお入りください。

  • 5月 9日(日)11:00 – 12:00
  • 5月 9日(日)20:00 – 21:00
  • 5月12日(水)20:00 – 21:00
  • 5月14日(金)20:00 – 21:00
  • 5月15日(土)20:00 – 21:00
  • 5月16日(日)11:00 – 12:00

※上記の日程の都合が悪い方も、個別フォローを行いますので、説明会へのお申し込みをお願いします。


なにをやるのか

主宰・遠藤忍(認定NPO法人Teach For Japan 7期フェロー[アラムナイ])が本年度勤務する、福岡県内の中学校の中学3年生の生徒たちと、年間5回に渡って進路にまつわる対話をオンラインでしていただきます。毎回の対話の前後に、事前プログラムと事後リフレクションを実施します。

本プログラムに参加する社会人でペアを組んでいただき、中学生1名あたり社会人2名となるようにマッチングします。対象が2学級のため、1つのペア(社会人2名)あたり、学級1で1名・学級2で1名、計2名をご担当いただきます。


なぜやるのか

今年度、私が副担任として関わる中学3年生は、人生で初めての進路の自己決定を迎えます(世の「中3」はすべからくそうです)。しかし、必ずしも全員が、明確な目標を持った状態で進路決定ができるとは限りません。その一方で、(あくまでも個人的な感覚ですが)進路決定に際しては、将来の目標を起点とする逆算型の進路選択を意識づける力学が働きやすく、「いまここ」の興味関心を出発点とする進路選択はメジャーとはいえないように感じられます。

そもそも、これを読んでいる方の多くが「中3のころにはそんなに考えていなかった」とおっしゃるかもしれませんが、キャリア教育の推進により、将来に対する可能性を知ったり考えたり機会が増えた一方で、それを言語化して自分の意思決定に落とし込む機会は、まだまだ足りているとはいえません。そのなかで、今年度の中3が高校1年生になる年度からスタートする学習指導要領では、自らの関心に基づく「探求」を学びの中心に据えることが求められます。

ただでさえ、勉強自体がしんどく、また(私を含めた)教員や保護者からのプレッシャーもかかるなかで、進路選択や進路実現に向けた行動をすることはなかなかに大変で、だからこそ「自分で決めた」という納得感と、その納得感を持つための言語化が大事だと考えています。そのためには、自分自身のミチ(これまで歩んだ道、これから進む未知)を考えるための学習プログラムだけでなく、言語化のための伴奏者が必要だと感じています。


なぜ人事なのか

2015年から2018年まで、株式会社マクロミルにおいて人事(研修・採用)を担当した人間として、候補者や社員のキャリアに関わる経験を経たが故に、可能性と多様性に溢れた公立中学校の生徒たちに向き合うことの難しさを、2019年から現在に至るまで、日々経験しています。人のキャリアに向き合う、という点では近しい営みながら、過去の経験が太刀打ちできないシーンが多くあったことも事実であり、一方で人事時代に大事にしてきたスタンスが結実するシーンがあったことも事実です。

まだ生煮えの、あるいは、まだ朧げな、中学生から高校生にかけての「生きるミチ」の選択において、その伴奏をするうえで適任なのはどのような存在か。高校生や大学生といった、近しい年齢の人々もその候補の一つかもしれません。あるいは、ロールモデルを示すという点で、さまざまな業種の職業人かもしれません。しかし今回こだわりたいのは、相対する中学生の話を引き出し、ときほぐし、言語化の伴奏をするということ。そこにおいて、技術的にもスタンス的にも適任なのが、HRパーソンだと思い至りました。

人のキャリアに関心のあるHRパーソンだからこそ、技術的にもスタンス的にも、相手を慮ったコミュニケーションを図ってもらえるだろう、という信頼があるのと同時に、人のキャリアに関わることの難しさを日々の業務で感じる以上に感じてもらえるだろいうという見通しもあります。ここに、関わる全ての人が学びあえる、あたらしいキャリア学習の形があるように思います。そして、その「新しいモデル」を提示するためにご一緒できる存在として、私が最も頼りたいのが、HRパーソンのみなさんなのです。


どうやるのか

学校側で実施を検討しているのは、以下の3ステップです。

  • 「マイ・ライフ」
    これまでの15年の自分を見つめなおし、「好き」や「強み」を言語化する
  • 「マイ・チョイス」
    進路説明会や高校調べを通じて具体的な進学先の見通しを立てながら、目指す将来像または現在の興味関心から進学先を選んだ理由を語れるようになることを目指し、「私のキャリアデザイン」プレゼンを作成する
  • 「マイ・プロジェクト」
    これまで自分が学んできた学校や地域への還元や、これまで自分が学んできたことを次に繋げることを意図して、自分なりの「プロジェクト」を起こしてみる

特に、10月の文化発表会展示における中間発表、および12月の保護者会における最終発表で、自分の進路選択をプレゼンテーションする機会を、学びの中核に位置付けます。

この3つのステップの学習における言語化のプロセスを、年間5回のオンライン対話セッションで図っていきます。一つのモデルとして、以下のような話題を想定しています。

  • 6月:メンターのことを知り、自分の関心について話してみる
  • 8月:現時点の希望進路について話してみて、学習への行動計画を練る
  • 10月:希望進路について、未来ないし現在起点でのストーリーを立てる
  • 12月:「私のキャリアデザイン」の最終ブラッシュアップをする
  • 2月:「マイ・プロジェクト」について計画を練る

前述のとおり、プログラムに参加する社会人は、2名でのペア体制をとり、学級1で1名・学級2で1名の、合計2名をご担当いただく想定です。


どれくらいの時間やるのか

生徒1名とのセッションは45分間、休憩やバッファ込みで、セッショントータルが2時間想定です。ここに、事前プログラムと事後リフレクションを、それぞれ最大1時間ずつ取ることが想定されます。

また、本プログラムでは、各セッション後に生徒に対するメッセージを、また12月のセッション後には、それまでの4回のセッションを踏まえたレポートを執筆いただき、12月のレポートを、三者面談および生徒たちの志願理由書や面接対策に活かせればと思います。その工数もかかります。

2ヶ月に1回のペースで、だいたい6時間程度の工数がかかると想定してください。

対話の実施日程は以下の予定です(ただいま、校内最終調整中です)。

  1.  6月15日(火) 13:45 – 16:15 をブロックしておいてください
  2.  8月 5日(木) 09:30 – 12:00 をブロックしておいてください
  3. 10月 7日(木) 13:15 – 15:45 をブロックしておいてください
  4. 12月 9日(木) 13:15 – 15:45 をブロックしておいてください
  5.  2月10日(木) 13:15 – 15:45 をブロックしておいてください

参加するメリットは?

  • 公立学校のキャリアプログラムへの参加は、現状まだ機会に乏しい状況です。元HRパーソンであった主宰・遠藤のコーディネートのもと、得難い機会としての公立学校の授業への参画ができます。
  • ご自身のHRパーソンとしてのご経験を活かしていただくことができます。ある種の越境体験の場になると考えています。
  • とはいえ、中学生に対するコミュニケーションは難しいものになると思います。リフレクションプログラム等を通じて、ご自身の経験の再整理や学びほぐしが可能になると考えます。
  • さまざまな企業のHRパーソンにご参加いただきたいと思っています。このプログラムへの参加によって、あらたな繋がりを形成していただけるかもしれません。

プログラムのリスクは?

  • 等身大の中学3年生とのコミュニケーションにおいて、時間も限られる中、想定されるアウトカムを果たせる保証はありません。その意味では「消化不良」感を味わうことになる可能性もあります。
    • 一つの回避方法として、関係性構築が取れない状況における1on1となることを避けるべく、2on1という体制をとっています。
    • また、生徒とのマッチングにおいては、ご参加いただくみなさまのバックグラウンド等を勘案し、熟慮した上で行います。
  • ペアの体制を維持して行うことが求められるプログラムであるため、毎回の参加が必要です。また、平日・ビジネスタイムの実施となるため、勤務先に時間休申請をしていただく必要が出てきます。
    • やむを得ない事情(天候や感染症による休校措置等)を除き、学校側で確定させた実施日程は変更しないよう組織的に対応する想定です。
  • 中学3年生の、プライベートな部分に至るまでコミュニケーションをとっていただくシーンが出る場合があります。プライバシーへの配慮をお願いすることになります。
    • ご参加をお願いしておいて恐縮ですが、NDA等を事前に結んだ上でご参加いただくよう準備します。
    • コミュニケーションの接点は、セッションの機会のみに限定させていただき、SNS等の個人的やりとりはしないよう、生徒への指導を行います。
    • 生徒のバックグラウンドに対する配慮から、ご参加いただく学校名については、本エントリー後にご案内します。

説明会に参加するには?

フォームへのリンクから、プレエントリーをしてください。説明会は終了していますが、説明会動画へのご案内をいたします。*の項目は必須項目です。

  • *常用のメールアドレス
  • *お名前(漢字・ふりがな)
  • *お仕事でのご所属と、お仕事内容
  • *HR領域との関わり
  • *主宰・遠藤をご存知ですか?
  • *プレエントリーいただいた理由
  • 不安点・疑問点
  • キャリア学習への参加のご経験
  • Youtube視聴可能なGoogleアカウント(説明会等の見逃し配信用)
  • *対話の参加日程に関する確認
  • *説明会参加日程を選ぶ

プレエントリーはこちらから


最後までお読みいただきありがとうございました。

最後に募集人数ですが、46名です。

無謀な人数だということはわかっていますが、どうか「チャレンジしたい」という思いをご理解いただき、ご協力をいただきますようよろしくお願いします。


追記:プレエントリーでいただいた質問

中学生が45分、2人の大人と話すのはとても大きな経験になると思うのですが、同時にかなり大きなプレッシャーになるのではと感じました。お子さんによっては、大人:中学生=2:2、または1:1にするなどの配慮があってもいいのかもしれません。

ご指摘ありがとうございます。今回2:1としたのは、以下の理由からです。

  • 生徒を2名にしない。友人に話したくない内容もある可能性があるため。
  • 大人を1名にしない。物理的には密室ではないが、1on1だと密室間が出てしまうため。

プレッシャーに感じることのないような仕掛けとして、事前に自己紹介を互いに共有することや、2on1のなかでも役割分担を図る、といったことを行おうと思います。

「そもそもやりたいことが何なのか分からない」という方も多いと思われますので、建設的なサポートが出来るか不安があります。

多くの生徒がその状況に陥っていると思っています。今回のプログラムで私がこだわりたいことの一つに、キャリアを未来逆算だけでなく、現在起点の意思決定の余地を入れたい、という点です。その点において、生徒たちが「いま・ここ」で、あるいは「以前から」どのようなことに心を向けてきたか、ということを引き出してもらおうと思っています。

副業が許可されていない為、ボランティアでの参加を希望しますが可能でしょうか?

恐れ入ります、今回の取り組みにおいては、ご参加いただく皆さんが「ボランティア」としてご参加いただくことを想定しています。

基本的にすべてオンラインになるかと思います。もしリアルにメンターとして対面での対応が必要な場合は1回ぐらいは出張できると思います。

新型コロナウイルスの状況がありますので、フルオンラインで実施します。

社会人は、2名でのペア体制とのことですが、お互いの意見に相違があった際は1つに統一させる必要があるのでしょうか?それとも、それぞれの意見として分かれてもいいのでしょうか。

今回の取り組みは、生徒にとっての成長の機会だけでなく、ご参加いただく社会人の皆様にとっての学び解しと成長の機会でもあります。ペア体制のなかで、意見の相違があった場合には、そこも「対話」、つまりお互いの違いを認識し、考えの相違の背景を探り、その上で折り合いをつける(あるいは意見を違ったままにする)ということをして行っていただきたいと思います。

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