パフォーマンス・コンサート

昨日、埼玉県立坂戸高校吹奏楽部第26回定期演奏会を聞きにいくため坂戸まで行きました。
なんでまた坂戸まで?と思った方に説明します。
不動岡高校吹奏楽部パーカッションパートの講師の方が、坂戸高校吹奏楽部も指導なさっているらしく、パーカッションの面々に「来い」と言っていたそうです。
んで、同輩のパーカッション男子、I君に誘われていくことになった訳です。

I君のご両親に車を出してもらい、地元古河から坂戸まで2時間のドライブでした。
10:30、僕の自宅前で拾ってもらい、出発。
不動岡のある加須を通り越して、騎西、鴻巣まで行ったのは分かったのですが、そこから先、どこの市町村をまたいだのかは分かりません。
途中、川を4本くらい通りました。荒川も越えました。上越新幹線の下もくぐりました。
やっとのことで到着したときには既に開場30分前でした。

会場につき、ほかのメンバーと合流。
無料チケットを先生からもらうべく待っていたのですが、いっこうに先生は現れず。
仕方なくチケットを買いました。そうしたら、メンバーが「先生に電話する」と言い放ったのです。
無料チケットがあるからと言われたので来たものを、わざわざ金だして入るのは・・・ねぇ。
「返金してもらおうよ。」なんて大人げない発言も飛び出す中、なんとか返金をしてもらい、無料で中に入ることに成功しました。

ホールは、約1000人はいるまぁまぁ広いホール。
入ってみてびっくりしたのは、なんとホールが満員御礼状態。
泣く泣く最後尾に座るしかありませんでした。
「すげぇなぁ」と感心する反面、ジェラシーもありました。なぜうちは780だったんだろうか。と。

坂戸高校吹奏楽部の規模は標準的。不動岡の規模がでかすぎるため、少ないと感じてしまうのですが、2,3年で40弱という数字は通常の規模だと思います。
それでいて、入ってきた新1年生は38人。これは、うちに匹敵するほどの人数ですので、驚きました。

パンフレットの作りですが、なかなかいい仕上がりだったと思います。
裏パンフ(裏プログラムというらしい)は、写真がふんだんに使われていましたが、印刷機なのでつぶれてました。
部員全員が参加し、お客様全員に配っていたのもすばらしいと思います。

演奏会が始まりました。
最初の曲は、スパーク作曲「オリエント急行」。
結構好きになれた曲でした。次回チャリコンでやってみたいと思える曲でした。
38人にしては、結構音量がありました。ただ「あともう一つ」と言える演奏だったと思いました。
あれ、あの指揮者、どっかで見たことある気がするんだよなぁ・・・
あ、あの先生だァ!!!!正直驚きでしたね。

続いての曲は「組曲「道化師」より ギャロップ」。
ギャロップだけの演奏というのもあまり耳にはしません。
「道化師」の一部でしかないだけあって、終わり方が「あれ?もう終わり?」という感じ。
印象に残っているのは、金管セクション、特にひな壇最後列のメンバーが頑張っていたということですね。
ちなみに、Trp3人、Trbも3人でした。

一部最後の曲は「『第六の幸運をもたらす宿』より第3楽章」。
アーノルド作曲のこの曲は、コンクールでも度々演奏される曲です。
その中でも大きな盛り上がりを見せるこの第三楽章は、僕のお気に入りの曲でもあります。
マーチテンポに入った部分、ピッコロから楽器が重なっていくあの部分が一番お気に入りですね。
その部分で思ったのですが、高音木管セクションが結構上手かった。
フルートには男子もいました。余談ですが、フルートの男子って、どこへ行っても同じような動きをして吹きますよね。

さて、1部のラスト2曲は学生指揮者がタクトを振っていました。
驚くべきは、その指揮っぷりは僕が今まで見てきた学指揮のなかでもハイレベルなものでした。
さらに驚いた、なんとこの演奏会の曲目のほとんどの演奏は、学生指揮者による合奏。
指導者が振ったのは1部の冒頭の2曲のみといいますから驚きです。

2部が始まりました。テーマは「BEAT TAP CLAP!」だそうで。
リズムを中心にしたパフォーマンスが繰り広げられ、この演奏会の目玉企画でもあった様です。
最初は、パーカッションパート+先生による打楽器アンサンブル。
2曲演奏されましたが、題名は覚えていませんm(_ _)m
不高吹部パーカッションも実はこの曲をやる予定だったそうで。

その後はリズム楽器に導かれ、部員が次々にステージ上にあがり、演奏を開始。
何を演奏したかと言えば、「シュガーベイビーラヴ」。
あの、ウォーターボーイズでよくかかっていた曲です。

すごいのはそこから。
不高でもやったリズムパフォーマンス「STOMP」を、なんと全員でやってしまうと言う壮大な企画。
キッチンという設定から始まり、鍋やフライパン、まな板などでリズムを奏でた。
と思ったら、客席中央で、工事現場で目にするものを使ってのパフォーマンス。
その後ステージ上でも、カラーコーンや、「安全第一」と書かれたポール等を使って演奏。
そしたら今度はデッキブラシ。ステージ上では、10名以上がデッキブラシを操っていました。
そしたら、ステージ真下で聞き覚えのあるリズムが聞こえてきました。
アイリッシュダンスパフォーマンス「リバーダンス」のパーカッションのメロディーです。
そういえば、昨年の不高の定演でやってました。
驚くほど早いリズムで美術室のいすらしきものをたたいていました。
パーカッション経験者ならまだしも、普通の部員もスネアロール同然のスティックさばきで演奏していました。
その一節が終わったかと思えば、今度は全員合奏でリーバーダンスの演奏です。
この一連の流れ、すばらしい構成でした。
我々の定演に生かしてみたいと思うほどのすばらしいパフォーマンスでした。

2部の最後は、ディスコブームを象徴する楽曲「September」
なかなかのりのいい曲です。いまいちバンドが慣れていなかったかとも思いますが、楽しい雰囲気で2部は幕を閉じました。

3部の頭は、全部員+OB・OGによる「シング・シング・シング」。
ステージにあふれんばかりの人。皆スタンドプレイで演奏です。なかなか楽しませてくれる演奏でした。
多くのソロがありました、よく頑張って演奏されていたと思います。
演奏が終わり、2・3年の部員のみが残りましたが、人がごっそり減った気がしました。

次の曲は「タイタニック・メドレー」。
ホルンの大ソロがありまして、なかなか上手い演奏を聴かせてくれました。
チャリコンでやっても良さそうですね。

次に演奏された「ミッキーマウスマーチ」ですが、いいアレンジのものでした。
各楽器にソロ・ソリが用意されており、どの楽器もまんべんなく活躍できる編曲だったと思います。

その次は、エルトン・ジョンの「Your Song」
この曲では、3年生紹介と部長の挨拶という演出がありました。
曲のアレンジは好きではありませんが、あのような演出は嫌いではありません。
似たような演出の中学校時代の定演を思い出しました。
部長の言葉もなかなかよかったですね。
驚いたことに、坂戸高校吹奏楽部の3年生は、定演を以て引退するそうです。早いですね。

最後に演奏された「イーストコースとの風景より第3楽章 New York」ですが、
いい曲だったと思います。ぜひうちでやってみたいですね。

そんなこんなで、2曲演奏・間に休み無しというあっという間のアンコールも終わり、演奏会は幕を閉じました。

ホールを出て先生に出くわしたので話をしていると、驚愕の事実。
合奏のほとんどを仕切っていたのは学指揮で、顧問は演奏に関してはノータッチ、先生がレッスンに行ったときだけ口を挟むくらいだったということです。
ほとんどが生徒の自主性に任せての演奏だったということで、さらに見習いたいと思いました。

わざわざ遠い所まで行って聞く価値はあるのだろうかと思っていましたが、多くのことを見習いたいと思わされた演奏会でした。
どちらかと言えば、坂戸はポップスバンドだなという印象を持ちました。
それは、パフォーマンスというものを考えて演奏会をつくっているというイメージを持ったからです。
うちでもぜひやってみたいことがいっぱいありました。
幸い、不高の指導者はシンフォニックはもちろんのこと、ポップスの知識が豊富なので、今回の坂戸高の演奏会を参考にすれば、我々もすばらしいパフォーマンスをお見せできると思いました、

そんなこんなで、帰りは東武東上線、JR川越線を乗り継ぎ、大宮のNOVAで3時間粘り、ecute大宮で蟹チャーハンを食べ(結構美味)自宅に戻ったのでした。

Comments

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パフォーマンス・コンサート」への1件のフィードバック

  1. どーもI君です
    坂戸は遠かったけど、行った甲斐がありましたね。
    特にストンプ。人数もさることながら、演出もすごかった。いきなり客席に出てきたときはビックリしたなぁ。聴覚だけじゃなく視覚でも楽しめるものだったね。一見の価値ありだよ、あれは。うちの部でもあのくらいのスケールでやりたいなぁ。
    2部まるまるパーカッションの為のステージって感じでかなりうらやましかった。始まっていきなり打楽器アンサンブル2曲連続だからね。うらやましすぎだよ。あと上手過ぎだよ、寛太郎先生(泣)他の人たちも上手かった。俺ももっと上手くならなきゃなぁ。
    ちなみにアンサンブルの曲名は、1曲目:Concerto for Marimba and Percussion Ensemble(マリンバと打楽器アンサンブルの為の協奏曲)第一楽章
    2曲目:アフリカン・ブルース だよ。裏プロに書いてあるけど・・・。一曲目の第一楽章の曲名が読めない・・・。

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