オーソリティとエッジのビブリオ [方法論探究HW2]

方法論探究で研究のペースメイキングをしていく件。今回のお題は、オーソリティとエッジの先行研究を読むというものです。ご担当本人も、ワークロードとしては今回が一番しんどい、と。たしかにそうですよね。
しかし、幸いにして私は、第二言語習得研究の分野についてのオーソリティとエッジは何となく見当がついています。よかったな、と思っておりました。そうは言っても、第二言語習得研究のどの分野に重きを置くかによっても、オーソリティとエッジが異なってきます。
今回の記事は、順次追記をしていきますが、ともかく、頭に思い浮かんでいるオーソリティとエッジをあげつらっていこうと思います。ちなみに全部敬称略。すいません。

こんな人のが思い当たる

  • Deci & Ryan
  • ドルニェイ
  • 廣森友人
  • 和泉伸一
  • Rod Ellis
  • 小柳かおる
  • 白井 恭弘
  • 白畑 知彦

そのうち、また更新しようと。とりあえず、Focus on Formや中間言語語用論界隈のオーソリティかな、と思い、Rod Ellisの『第2言語習得のメカニズム』は図書館で借りてみた。

2010/10/16 追記

こんなん見つけた。「内容重視のインプットとアウトプットを通したフォーカス・オン・フォームの指導 (特集 インプットからアウトプットへ–SLA研究と現場を結ぶ)」『英語教育』57(12), 28-30, 2009-02
でも、今日中に手に入らない……

こんなんもあった。Deci & Ryanの論文へのリンク。しかし、それらのうち、APAに掲載されているものは、有料と言う罠。

で、結局、いろいろ探していたが、図書館が閉まった今、調べられるのはWeb文献のみ。Rod Ellisの「Doing Focus on Form」という論文と、廣森友人氏の執筆している文献でci.niiで引っ掛けられるPDFをすべてダウンロードしてみた。読むと、彼らが【何を考えているか】は分かるだろう。

そしてこんなレポートが仕上がった

2010/10/25 追記

さすがに今更すぎることは承知であるが、そのままやり過ごすのもどうか、と思い、Ellis氏と廣森氏の論文のレビューをやってみた。一応、こんな感じ[PDF]で作成してみたが、ざっくりと分かったことは以下のことである。

両者の論文から分かったことをまとめれば、廣森論文からは、動機づけを高める要因としては関係性と有能性の欲求を充足させることが重要そうである、ということ、Ellis論文からは、FonFには様々なタイプがあるが、少なくとも英語インタラクティブフォーラムの生徒間での談話で発生しそうなのは教師的なものでなく会話的なものであろう、ということがそれぞれ予測できた。また、両者を先行研究として捉えた際に、廣森論文は理論的背景に関する部分もさることながら、質問紙の内容と分析方法に関して、一定の知見を得ることができたと言えるものの、Ellis論文については、FonFが教師と学習者のやりとりのなかで文法形式を習得していくという側面が強いため、この論文ではなく、コミュニケーション方略を扱った別の論文を参照する必要があるということもわかった。

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