乗り換えの奇跡

埼京線川越行:23:19赤羽着
宇都宮線宇都宮行:23:20赤羽発

この乗り換えを制覇するには、
・赤羽駅埼京線ホームの階段付近で降りる
・階段を猛ダッシュして電車に乗る
ことが求められます。
これをしないと帰宅時間が20分違うのです。

私は新宿で5号車前から二番目扉に乗車しました。
赤羽駅で開く、進行方向右手の扉からやや離れ、奥に追いやられましたが、十条駅で奇跡的に開く扉側に寄ることができ、手首足首を回してダッシュの準備をしました。

開く扉、もたつく前の数名をなんとか押しのけ、階段を一段抜かしで駆け下ります。
乗り換えコンコースで空気を読まずにダッシュすると、同じようにダッシュしていたサラリーマンのお兄さんのカバンから携帯が落ちた!
気づかぬお兄さん、落ちたままの携帯、ダッシュする両人。これはもう拾うしかない!と思い、拾って私も猛ダッシュ。
しかし相手もダッシュしていたので追いつかない!階段を無心で駆け上がって発車ベルがなり始めました。
ドアに飛び込むお兄さん。私もすかさず飛び乗って、背中を叩いて
「すいません、携帯落としませんでしたか?」
「あ、すいません」
私はそこから、人が少なさそうな車両に逃げました。

駅の落し物は怖いです。
私はかつて、クラッチバッグや入学願書の入ったファイルケース、学校から借りたビデオカメラなどをおき忘れ、どれもちゃんと見つかりました。

でも、取りに行くのは面倒。それに、今回のように気づかぬうちに落とすパターンは一番厄介ですよね。
だから、拾って持ち主の手元に戻ってよかったなと思います。本当に。

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