4、5日前の話になってしまいますが、法務省入国管理局はトルコ国籍のクルド人のアハメット・カザンキランさんとその息子をを本国へ強制送還しました。
カザンキランさんはトルコ本国で政府に批判的デモに参加したものの、身の危険を感じ来日、その後家族らを呼び難民認定をしたものの認められず、裁判にかけ、一審は勝訴、二審は敗訴となった。彼ら家族は、渋谷の国際連合大学ビル前に座り込みをし、難民認定を求めた。カザンキランさんはその座り込みのときガソリンを体にまいて、焼身自殺を図り、難民認定を訴えた。
彼らには勇気がある。僕はそう思います。
「クルド人迫害を恐れて逃げたんじゃないか、勇気なんてあるものか」と一度は思いましたが、それは違う。難民認定されず、いつ強制送還されるか分からないのにも関わらず、座り込みを続けたその勇気は、計り知れないものがあると思うのです。
その勇気も無駄になったのです。
実は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が難民認定をしているのです。それがなぜ。なぜ強制送還なのでしょうか。
「日本政府の難民認定基準は高く、さらにクルド人に関してはもっと高い」と彼らの弁護団は語ります。
ぼくは何にも分かっていません。トルコとの国交が原因なのか、それともクルド人差別なのか、僕には背後にどういう関係があるかは知りません。
ただ、国連が難民と認めた外国人を日本が受け入れないとすれば、国連の意義が薄れたなと思わざるを得ません。
もっと国連は力を持つべきなのです。多くの国では、平和を叫ぶためには大変な勇気を必要とする国だってあるのに、それが比較的に容易にでき、さらに影響力をもつ国連が強くなければいけないと思うのです。
話がそれました。
実はカザンキランさんの二人の娘は埼玉の定時制高校に通っているそうです。
「どうしてこれほどひどい扱いをするのか。」娘は、強制送還の事実を、難民認定を求める会見の場で知り、こう語りました。
さらに娘の高校の教諭は、署名を6万人分集めたので、こう語りました。「6万人じゃだめなんですか、100万人ならいいんですか」と、泣きながら語りました。
署名活動にでた勇気は大きなものがあったのに、その勇気を日本政府は認めなかった。教諭はさらに、「この娘たちが日本を悪い目で見ないか」とも語りました。
強制送還された二人が、本国での迫害に負けず生きてほしいと思います。
ここでわめいても意味無いでしょうが、日本政府には、難民認定をすることを望みます。
参考文献:Yahoo!ニュース 社会ニュース – 1月18日(火)20時26分