「ロード(of インタラクティ部)」第1章、つまり実地フィールドワークがもうそろそろ始動します。「英語インタラクティブフォーラム」へ向けた英会話の始動補助を通じて、効果的な対話コミュニケーションとは何かを考えていく、その第1歩です。
大人と子どもの境目に足を踏み入れ始めた中学生達は、色んな意味で純粋であり正直であると思います。そんな中学生達と触れ合っていく中で、彼らがどんなことを考え、どんなふうに人と・自分と向き合っていくのかを見ていきたいと思います。中学を卒業して3、4年経ちます。あの頃は、同じ仲間・友人として中学生と向き合っていました。時が流れて、事情も変わったでしょう。教える側の立場から、今の子ども達のコミュニケーションというのを見つめたいとおもいます。
インタラクティブフォーラムのゴールは何でしょうか。
きっと茨城県教育委員会は、「英語を流暢に話せること」などを挙げるでしょう。しかし、ゴールは本当に使い物になる英語力を身につけること自体ではないと考えます。たしかに、英語力を身につけるための入り口にはなると思います。だけど、本当に使い物になる英語力を身につけるためには長い時間が必要で、それこそ中学生が2か月ちょっとの訓練で身に付けるのは大変なことです。インタラクティブフォーラムは、「使い物になる英語力を身につける」過程のほんの一つのイベントにしか過ぎないのではないでしょうか。
それよりも、「どうやったら会話が盛り上がるか」「どうやったら話題が途切れずに話し続けられるか」「どうやったら相手の注目を引けるか」「どうやったら相手の言ってることを理解できるか」という、『英語』という次元以前のコミュニケーションスキルを身につけること目標としたい。それなら2か月でも目指せます。言語はツールでしか無いわけだし、相手と話そう、相手に伝えよう、相手を分ろう、相手とつながろうという態度が育ってなければ、どれだけ英語力を伸ばしたとしても意味が無いわけです。実際のジャッジでも、英語力それ自体より会話に対する姿勢や会話スキルに重きが置かれています。
私の中でのインタラクティブフォーラムは、会話コミュニケーションのワザ・態度を育てていくメソッドであり、その題材が、中学生にとって新しい「英語」である、というスタンスを取りたいと思います。