最近の教科書って綺麗ですよねー。英語の教科書もオールカラーですよ。
現行の学習指導要領が施行されたのが2002年(平成14年度)でした(改訂・公示は平成10年)。ちなみに私が中学2年のときでした。中学1年生のときは、黒と単色カラーの教科書でしたが、14年度から教科書が思いっきり改訂され、オールカラーの教科書が登場しました。実は、私が2、3年生のときに使用した教科書は現在使われていません。2006年(平成18年度)に教科書改訂が行われました。中学校を離れて3年経っており、なおかつ教科書改訂が行われていれば、どのような形になっているかなんて分りません。
そこで、母校・古河三中での授業体験のときに、(ついでに)教科書の内容を眺めてみる事にしました。あまり深入りしない程度に。使用されている教科書は、東京書籍「NEW HORIZON English Course」1・2・3です。
1・2・3を通じて、構成は本科と発展的内容です(そりゃそうか)。本科は、つまり授業で必ず扱う部分で、よくLesson1,Lesson2という感じで扱われていますね。発展的内容として、リスニング・ライティング・スピーキング・リーディングが各分野に特化して扱われています。2−2の授業では、その発展的内容のスピーキングをやったわけです。
教科書を眺めていると、ある特徴に気がつきます。それは、本科においては「会話・対話」がほとんどのLessonで取り扱われているという事です。
1年生の教科書を見ると、ほとんどの「本文」が対話形式になっています。対話形式でないものがあるとしても、手紙文・スピーチなどになっています。2年生・3年生の教科書の本科は、導入(説明文)→対話(会話文)→読解(説明文・物語文)という流れになっており、やはり対話・会話形式の文章が載っています。
となると、英語学習の入り口においては、対話形式から取り組むことがやりやすいとされているのだと考えられます。
また見ていると、教科書は単に「英語」を扱っているだけではないと言う事がうかがえます。もちろん、教科書の本文を読み・聞き・書き・話すことを通じて押さえるべき文法事項を学んでいくように構成されています。各レッスンの本文の下にはキー・センテンスが載っています。これが押さえるべき文法事項です。ですが、本文の内容を読むと、たとえば偉人についてであったり、外国の文化についてであったり、そうした内容が扱われています。
発展的内容のスピーキング部門である「Speaking Plus」で扱われている内容を1・2・3と見ていきました。
気づいたのは、同じトピックが3年間にわたって扱われることがあるという事です。つまりこーゆーこと。「電話」「道案内」というシチュエーションは、扱う表現や内容は違えど3年間毎年習う事になります。「誘う表現」「依頼する表現」など、内容も表現も3年間を通じてきちんとした段階をおって教えられます。
あの当時はただなんとなく授業を受けていただけでしたが、よく見てみるとこんな事が分ります。
1.本科では、読む・書く・聞く・話す が総合的に扱われており、発展的内容でそれぞれの分野を補う
2.本科では、必ずと言っていいほど対話文が用いられる
3.扱われる文法事項は、順を追って教えられる。それは本科も発展的内容も同様である
4.教科書では、ただ英語の文法・表現を扱っているわけではなく、本科の内容の中で外国文化などに触れている
あえてここには載せませんでしたが、各レッスンで扱う文法事項をすでにメモってあります。インタラクティブ指導の際は、その順序を常に参照しながらやりたいと思っています。
ちなみに、補足事項ですが、教科書改訂ってのは学年進行での改訂ではないから、結構面倒な事があるらしいですよ。
たとえば18年度の2年生の場合、改定前の1年生の教科書で扱ってない内容を改定後は扱った事にされてしまっているらしいですよ。小改訂でも(学習指導要領改訂のときが大改訂)内容の移動はあるようです。
へーーーーーーーーーー!!!
へぇえーーーーーーーー!!!
おもわず メモメモ
教科書って、よくできてるんだねー…
生徒だったころはそんなの気にしたことなかったし。
教科書、見返してみることにします。
>Mickey
なかなかおもしろいもんでしょ。
俺の独断的観点だけど、こんな感じなんだわ。
もっとも「インタラクティ部」では会話にフォーカスするから、対話形式の本文が多いってのには「おぉっ」ってなったわ。