05:吹奏楽万歳

 朝からオーストラリアを体感。ベジマイト・トースト。ちと塩辛いがやっぱりオーストラリア版味噌といっても過言ではない。意外といけた。
 ホストマザーの車でバス停へ、そこからいつものようにバスで学校へ向かう。朝一で数学。教科担任とおしゃべり。2限は英語のはずが、なぜか写真の授業。フィルムの現像をする。レイシスは今日も女子に囲まれて過ごす。今後もそうなるであろう。3限も写真。さっき現像したフィルムは没。取り直しに行く。立ち寄った音楽室で「コンサートバンドの練習があるよ」とモヒカンのSax吹きの先生から情報をもらう。4限のクッキングでは、カルボナーラづくり。エプロンも帽子も貸し出しとはびっくりだね。出来上がったカルボナーラはうまかった。昼食もまた女社会に飛び込む。コンサートバンドの詳細な情報を得たところで5限の予鈴、いやサイレンが鳴る。5限はコンピューター。先生はクラス担任のMr.Miller。実は英語も担当。この人日本語がやけにうまい。「コンピューター室で自習」的授業も終わり、学校は終了。
 バスで家に帰る。4時には自宅に戻っていられるとはなんとすばらしい。5時ごろRachael登場。明日の予定は午前中にCityでショッピング、その後Rachael宅→レズマディー→レセプションという感じ。なので、Rachael母がブレザーを持っていってくれるというのだ。
 さて、その後Shaneの運転でカラマンダS.H.Sへ。コンサートバンドの見学。実はチューバ吹く気満々でマウスピースを持っていったのだが、楽器自体ないらしい。その後「ギターができる」ことがばれ、ベースギターをやらされる。ベースはこれが初挑戦。でも楽譜が簡単だったので(しかもすぐ読めるし)すぐに演奏できた。シンフォニックを2曲、ポップスを3曲くらい練習する。ミッション・インポッシブルのテーマも演奏した。はまった。メンバーは僕を入れても10人ほど。個々の技術は確実ノ日本人学生のほうが上。それはそうだ、オーストラリアでは練習が週1くらいだもん。
 自宅に戻る。夕食はJaimee&Rachaelの手作りスパゲッティー・ミートソース。レンジでチンじゃぁ、少し味が落ちたけど、うまかった。

04:First School Day

 Jaimee宅の朝は早い。月曜日の朝は特に早いのだ。ホストマザーはナーシングホームに勤めているらしく、5:00には起き、6:30には家を出て行く。月曜は、7:00に仕事が始まるそうだ。自分らも6:30には起こされる。実は6:00には起きて着替えも済んでいた。子供ら3人はココアパフを食らう。
 7:30には家を出る。一番近いバス停までは15分ほど。不高への道のりに慣れているから問題はない。バス代は払ってくれた。いやぁ、金持ってるからいいのにぃ。一度バスを降りてもう一本別のバスに乗り継ぐ。学生でいっぱいの車内。Jaimeeの友達らしき男の子と喋る。Week2のバディー・Rachaelと対面しているうちにバスは学校につく。
 日本で言うSHRで、担任のMr.Millerと会う。その後すぐに教室を移動する。というのも、オーストラリアは日本と違って授業ごとに教室を変えるのだ。
1限目:写真 写真の授業なんて聞いたことがない。二人のバディーと校内を周りながら撮影ポイントを探る。
2限目:数学 日本の数学とは大違い。表を利用してタイムテーブルをつくるそうだ。「問題をどう解決するか」みたいな授業。
レイシス つまりモーニングティー。ってか、おやつやん。学食らしきところでコークを買う。
3限目:コンピュータ 有名人の伝記を読んでレポートを書こう!という授業の一時間目。図書館で調べものをしたりして。
4限目:英語 3限目の続きみたい。エディーマーフィーの伝記を読んで、用意された設問に答える、まさに日本の長文読解。途中から、宿題だったらしいクッキングビデオを見る。2人のバディーも出演。
ランチ ピザ1枚、$2で足りるとは・・・
 その後、校長の運転でパース市長とのレセプションへ。日本人メンバーとの合流、うれしくって仕方ない。鹿児島からの訪問者もいて40名ほどになる。市長に政治家の夢をアピールしてみる。
 家に戻ると、夕食でミートパイを用意してくれた。すげぇ、うめぇ。AFLも一緒に見たかったなぁ。その後BigBrotherという番組と豪州版クイズミリオネアを見る。豪州版はシンプルで見ていて飽きが来ないね。

03:ついに始まった

 AM2:00。飛行機から降りてホテルにつくともうこの時間になる。さすがにつらくてもう寝た。
 朝八時、モーニングコールとともに起き、シャワーを浴びる。朝食を済ませて出発の準備。集合時間を間違え30分ほど部屋で過ごす余裕ができた。コーヒーを見ながらAFLを見る。
 ホストファミリーとのご対面。1家庭目のバディー。Jaimeeとは今日が初対面(そりゃそうか)なかなかCute!でも彼氏がいた。というか同伴できてた。
 けったいなレセプションの後キングスパークでのWelcome Picnic。でも疲れとストレスからか食事がろくにとれない。全く俺は、どこまで気が小さい人間なんだ?そうそうと切り上げてキングスパーク内を車で一周する。
 そして家の中に入る。ホストブラザーのLiamと対面する。そうしたらすぐさま車に乗り彼氏・の自宅へ。ただPS2のソフトをとりにいっただけ。戻ってからグランツーリスモとかFIFA2004で遊ぶも、初めての趣味レーションゲームだったので全く出来ない。
 疲れたんで部屋で休んだ。いきなりだがホームシックだ。不安が募りすぎた。向こうの人の喋るスピードについていけない。ああ、涙が・・・。何年ぶりに泣いただろうか。ポッドでJ-Popを聞いて慰めた。
 夕食はいきなりハングリー・ジャックスと言うハンバーガー屋のハンバーガー。それもろくに食えやしない。でもその後、ちょっとおしゃべりをする。PM10:00前には床についてしまう。日本じゃ考えらんねぇ。
 こうして、オーストラリア1日目がすぎた。

02:俺でも空が飛べた

 結果的にはオールナイトする。睡眠時間はたった1時間。朝食の和食もおかずなど食べられずじまい。でも今日は初の飛行機。テンションは高まる一方。寝ていないのに。
 バスで関空へ。遠っ。でも、乗り物の中(通学電車を除く)では眠れないんだなぁ。なんだかろくに睡眠を取らず空港に到着。
 チェックインを開始する。心配だった荷物も何とかなった。よかった。空港内のATMを探して利用する、メンバーを待たせてしまう。引き出した現金で豪ドルへ両替。豪ドル紙幣ってビニールみたいになっていて、破ることが出来ない。すげ。びくびくしながら金属探知機だの出国カウンターを抜ける。
 そしてついに飛行機へ搭乗する。シンガポール航空の便で一路シンガポールへ。5時間以上のフライトの始まり。座席って、新幹線より間が狭いのね、快適なんて言えない。そして飛行機が動き出した。そして離陸。加速の音が響き、体が座席に引き寄せられ、期待が宙に浮く。瞬間「俺でも空が飛べた」と思った。男三人、並んで空のキレイさに感動。
 機内食のメインはチキン&スパゲッティを選ぶ。意外と美味。シンガポール航空のサービスはなかなかのもの。スッチーのユニフォーム、セクシーだわ。5時間のフライトは予想以上に暇。小論の宿題を少しやる。ラストには、乱気流のお楽しみ。まるで富士急ハイランドでコースターに乗っているかのようなアップダウン。怖くはなく、むしろ楽しかった。
 やっとの思いで広ーーーいシンガポー求Eチャンギ空港につく。関空より広い。ゲートが多すぎ。しかし、まだ旅は終わらない。そう、目指すパースまではさらに5時間の夜のフライト。
 もう2便目。さすがにもう慣れてしまった。でも今度の便の座席の間隔はさっきより狭い。つらい。まぁ、隣の席に美女2人が居てお話も楽しかったのでよしとする。終始日記とマリオで過ごす。
 到着予定時間は日付をまたいでいるので到着後はまた後ほど。

01:大阪での楽しさ

 00から2時間半、リーガグランドホテルに荷物を届ける。その後サラダバイキングで食事。まさかその7時間後にそこで夕食をとるとは思わず。
 1:30、ニッケの最寄り駅、本町で迷う俺と母。やっとの思いで着いたニッケで団結式に臨む。あろう事か、僕の席は一番前のどセンター。表彰も僕が一番最初だった。もらったメダルが遊びすぎて着席するたびにカンコンあたる。恥。
 さて僕は、研修生総代表をやらせれることになった。この結団式でスピーチを読むことになった。カミまくり。自分としてはペケだったが、ほかのメンバーには「後がやりづらい」と言われた。講評なのか悪評なのか、よくわからない。
 その後は朝日新聞への表敬訪問。自己紹介の場・全てを伝えられず。その後は同じ場所でオリエンテーションに臨む。ねむっ。ってか、ながっ。18:30。宿泊先のリーガにて食事会。朝日とニッケのお偉いさんと会話が弾む。おいしい食事も楽しむことが出来た。
 そしてお待ちかね!!!!!!!!!夜だーーーー!!!!!!!一人の女子の部屋に10人が一気に集まる。てかさぁ、お前らうるせえっての。そのうち数組に分かれた。俺の部屋に女子が3人来て、うち一人が俺の隣のベッドで寝始めた。ほか2人の女子と語る。そうして出国前の夜は過ぎる。
 しかし、1日目で恋話がここまで咲くとは。

00:プロローグ

 今僕は、9:20に発車した新幹線の中にいる。たった今品川に着いたところだ。窓側の座席からその気色を楽しんでいる。
 これから僕(と母)は大阪へ向かう。朝日ニッケ英文エッセーコンテストのオーストラリア研修の結団式に参加するためだ。そして明日、僕はオーストラリアに向かう。
 ジェネジャンで出会った奥山さん。4月に亡くなってからもう4ヶ月くらいたつんだなぁ。その奥山さんとの出会いをしたためた冬休みの英作文の宿題。それがあろう事か一次審査を通ってしまった。そして3月末、僕は二次面接を受けにいった。日本毛織本社、大阪までの小旅行。午前中は英語による楽しい面接、午後は明石康氏を始めとする大物から突っ込まれる厳しい面接。大阪の滞在時間より移動時間が長かった。友達もバラバラのところから3人も出来た。翌日には携帯に結果連絡が。合格。うれしさの絶頂を迎えた。

 そして、諸々の準備を終え、今僕は大阪に向かっている。今思うと、多くの人に支えがあってこそこのたびに参加できる。本当に感謝している。
 多くの人の期待を背負い、明日からの旅を楽しみたい。