ほんよみました:「アパシー 三田文学」

 しばらく前に読み終わって、全然書評を書けませんでした。

 やっと手にした三田文学。特に文学少年でもない僕が三田文学など合うはずが無いけれども、900円払ってまでも読んでみたかった小説が載っていたから買った。25歳にしてその命を自ら立った青年が遺した、原稿用紙140枚分の文章。本人が慶大法学部卒との事もあり、ご遺族が三田文学に寄稿され、「25歳の遺稿」と銘打って巻頭小説として掲載された。

 始めは小説のように文章が進んでいった。しかし、毎日一章のペースなのだろうか、章が進むにつれて、日々の心境の変化というかリズムというか、そういったものが見えて来た。
 鬱にあって、その中で毎日のようにいろいろな事を考えている筆者。心境や考えの変化が文章に現れていて、それらが生々しいというかリアルというか。「遺書」に続けて、なぜ若者は死に至ってしまったのか、そこに至るまでのプロセスなり心境なり、「なぜそうなったのか」に思いを馳せると切なくなります。
 考えるという事、愛するという事、生きるという事、深く考えるきっかけを与えてくれました。何度も読み返して考えを深めねばと考えます。

 読んでみて下さい。それは、生きるためです。亡くなった作者はなぜ遺作を著したのか。そこには「生」へのメッセージが含まれていると考えるのです。生きるために読み返して考えを深めたい。生きるために皆さんにも読んでもらいたい作品です。

ほんよみました:「憲法九条を世界遺産に」

 最近、どーしょもないモブログばかりで、質が落ち始めてますね。すいません。書評書きたいと思います。
 前回の「遺書」に続いて読んだのが、太田光・中沢新一の両者の対談である「憲法九条を世界遺産に」です。両者ともお友達というかお知り合いというか、そんな二人を憲法論議の定義で分類すれば「護憲派」とでもいえるのでしょう。でも、世間一般にいる護憲派とは違う感じがします。
 なんというか、憲法を違った視点から見ることができたような気がします。世界遺産にしてしまおうという発想が僕には浮かびませんでしたし。100人村シリーズの著者である池田香代子氏の講演を聞いたときに、「憲法の英文は、We, Japanese で始まるから、憲法は日本人の宣言なのである」ということをおっしゃってまして、あぁ、そういう考え方なのかと感心しました。その考え方に近いものをこの本から見出しました。
 正直、憲法をどうするべきか僕にはわかりませんよ。でもね、解釈の上でわかりにくい条文は書き改めるべきだとはうすうす考えていたんです。そんでも基本スタンスは変えるべきではないという、漠然とした考えのままでいたことも確かでした。この本を読んで、池田氏の講演を思い出して、「これは自分の立場を考える前に憲法ってものを考え直してみたほうがいいかな」と思えました。
 大学に入ったら、個人プロジェクトとして憲法にアプローチしてみたいなと思います。俺独自の話し書き言葉で英文憲法和訳をしたり、もしくは過去のものから創憲を試みたりしてみたいなって。それをやる上でもう一度この本を手にしたいなと思います。

 んで、実は僕がこの本で関心を抱いたのはむしろそこではないんですよ。
 太田さんすげえやって思いましたね。本当に頭がいい人ってのはこの人かな、いや勉強しているからこそ・努力しているからこそ頭がいいんだなって思いましたよ。
 世間では結構批判食らってるそうですね、俺はもともと太田さん好きですが。でもあの人の言うことは、世間一般の、いわゆるマジョリティーの意見とは少し違う立場にあるんですよね。「太田総理…」の番組でも、掲げるマニフェストには正直「はぁ?」ですが、言っている事をよくよく考えてみれば、その根本の想いは共通というか、僕も持っている想いに似た想いから出発しているというか、そんな感じなんですわ。
 憲法論議そのものについてよりも、それを述べるために使われた思想やら文化・風俗やら、そんなもののほうが僕にとっては刺激的でしたね。宮沢賢治と思想の話が延々と続いていくのですが(僕はついていけていませんが)、なるほどそう繋がっていくのか、という発見が面白かったです。

 結構内容が抜けてきています。もともと予備知識もないまま、俺がついていけない対談を読んでしまったわけですが、考える機会を与えてくれたことには変わりません。また読み返したいものですな。

もしとちょこれーと


一日中殺人的記述模試五科七目

できなくてやるきうせてへこんで

教室には五人以下、疲労した一人以上

終ったら試験監督さんがチョコレートくれた

なめたら何だかあったかい気分になった

ほんよみました:「遺書〜5人の若者が遺した最期の言葉〜」

 雑誌「三田文学」の秋季号で、25歳の若さにして自ら命を絶った青年の小説が載っているとのことで、書店をかけずり回って探したものの、見つかりませんでした。

 そのうち、文庫コーナーでふとであったのがこの作品。タイトル「遺書」の2文字が大きなショックとともに僕の脳裏に焼き付いてしまったのです。あっ、という瞬間に手はその本に伸びていました。文庫本だから読みやすいだろうと、そのまま手に取ってレジに向かいました。

 別にブルーになっているわけではありません。ただ、読んでみたくなったんです。新聞生活をやっていた効果はあったようで、スラスラと読めました。文庫ですら5日近くかかっていた僕が、この本ばかりは2日で読めたのでした。

続きを読む

吹奏我が道 誇り高く

 もう2週間も前のことですが、10/7に母校吹奏楽部の定期演奏会に参加しました。いやぁ、楽しかったですね。引退後のぽっかりあいていた穴を一時的に埋められた気がしましてね。
 あ、最近いつもそうですが今回も文章長いですから覚悟して下さい。

続きを読む