吹奏我が道 誇り高く

 もう2週間も前のことですが、10/7に母校吹奏楽部の定期演奏会に参加しました。いやぁ、楽しかったですね。引退後のぽっかりあいていた穴を一時的に埋められた気がしましてね。
 あ、最近いつもそうですが今回も文章長いですから覚悟して下さい。

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AO後雑感

 あれから10日です。やっとこさ重い腰を上げて筆を執ることにしました。ですがもう1週間以上前のことですしね、どんだけ感情を表せるか。
 書きたいこといっぱいあるんで、とりあえず。長くなることを予測して続きに書きます。

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「最後に、言っておきたいことはありますか?」

「はい。今回この入試にチャレンジできたことは私の人生において大きな経験になったに違いありません。
 書類を書く作業から今まで、ずっと自分との対話をして来ました。自分の志と、その裏付けとなる部分を考え、また生まれてからの18年間を振り返り、自分とは何なのか、enshino自身を探す作業を繰り返しました。
 1次試験に合格し、2次試験への対策として、学校の先生方にお願いし、志望理由書と志願者調書をご覧いただきました。始めのうちは、何が聞かれるか、その予測をたてるつもりでしたが、先生方のご感想やご意見を聞くうちに、その作業は自己に目を向ける作業へと変わっていきました。
 自分自身、どうも言葉で飾り立てて本質を包み込んでしまっている部分があり、実際にはそれらのことについて何を考えているのかが曖昧になっていました。核になる部分を自分でも見失い、enshino自身を表現しきれなかったのです。
 多いに思考を揺さぶられました。考えること自体に疲れた日もありました。特に、自分の持つ志について、実はその核になっている部分が曖昧になりつつあることに自分でも気づき、しかしその答えを見いだせなかったのです。苦しかった、自分が嫌になりました。
 だからこそ、このAO試験に臨むことができたことはいいことだったと考えています。合否はもちろん重要ですが、それにまして、自分自身を見つめてみるチャンスを得られたことは重要な経験であったと振り返ります。
 答えには一生たどり着けないと思います。だけどこれらの営みのおかげで、方向性を再認識できた気がします。このことは、後にまた自分自身を見つめ直せねばならないときに糧になると思います。
 1次試験で私を認めて下さり、自分自身を見つめる作業のチャンスを与えて下さったSFCの皆様。書類のご感想、ご意見を示し、方向性を与えてくれた学校の先生方。受験に当たり、精神的な面で支えてくれた友人たち。何より、受験に対して理解を示してくれた家族。これらの人々に深く感謝したいと思います。皆さんの恩義に報いるには、やはり自分自身の希望を達成するしか無いと思います。
 合格することも感謝の意思表示だと思います。ですがむしろ、万が一不合格であっても、この自分を見つめる営みを次にいかし、私自身が成長することが、一番の感謝の意思表示だと考えます。
 SFCのAOを受験できて、本当に良かったです。」

明日、9:10。SFCに行ってきます。
30分の面接では、飾り立てずに自分自身を見てもらいたいと思います。人間enshinoの、今ありのままを見てもらいたいと思います。
方向性を見失いかけている自分も、どこかに自信を持ち続けている自分も含めて。

昼頃には終わります。その後はぷらっとしようと思います(筑波大オケの演奏会は、時間的に余裕がなさそうです)。
翌日には結果が出ます。また見に行きます。合格不合格に関わらず、4時以降に発表します。

合格したい熱意と、謙虚さ。なによりありのままのenshinoを見いだしてもらえるように。

恋しちゃいました

 受験生なはずなのですが、勉強に手がつかないんです。なんだかどぎまぎして落ち着かないんです。正直苦しいです。頭にイメージが浮かんでばかり来ます。ここ2日、いつもは学校に居残りを好んでする俺が4時半には学校を飛び出しています。

 これは恋なんでしょうか、だとしたら恋愛でこんだけ苦しむのは初めてです。未来をイメージしてばかり、やっぱ恋ですかね、これ。

 その相手は・・・

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本にはまっている自分

VP読破以来、本を読むことにはまり始めた。今まではあまり本を読んでいなかった。本を読むのが遅いのはそのせいだ。だけど、最近になって本の楽しみにはまる様になって来た。本を読むための時間を割く様になって来たのもそのせいかもしれない。自習中とか登下校中とかに読む訳で。

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ヴァニシング・ポイントを読破して

本を読むのが遅いのは、本を読む癖が無いからだと思っていたのだけれど、それだけじゃないらしい。単に、読むための時間が確保できていないだけなのかもしれない。昨年4月に亡くなった奥山貴宏さんの遺作「ヴァニシング・ポイント」(以下、VP)。手にしてから2度ほど挫折してしてた。ほんの数ページ読み出したくらいで読まずじまいだった。LastExitを読み終わって、先日のジェネジャンSPを見て、いよいよ三度目の正直とVPを読まなきゃと言う思いがして来た。大宮のNOVAに行くための電車の中、新潟に行く新幹線車内、うまい具合に時間を確保する事ができた。そして、小説家・奥山貴宏氏の処女作をいよいよ読みきった。

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これからも、長い付き合い 〜Sくんの帰国〜

今度取り上げるSくんは、不動岡に来ていた留学生。出身はオーストラリアでも、僕が行ったパースではないわけで。昨年4月から不動岡の2年外語の仲間として一緒に過ごして来た。その彼が、10日20時の便で国へ帰ってしまった。やっぱり寂しいな。もっと彼と色んな付き合いをしておくんだったなどと思ってしまう。

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政経塾への挑戦

おとといから1泊2日にわたって開催された、松下政経塾主催・第1回立志論文コンテスト決戦大会。全国から集まった中学生5名、高校生6名により、それぞれが抱く立志の発表が行われた発表会における審査の結果、高校の部・優秀賞をいただきました。お世話になった全てに感謝です。

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LAST EXITを読んで

あまり本を読まない俺でも、奥山貴宏さんの本5作品は全部もってる。だけど今のところ生前最後の作品・ヴァニシングポイントには着手できていない。
修学旅行前日から、死後に発行された最終作「33歳ガン漂流 LAST EXIT」をよみはじめ、修学旅行から帰ってきた次の日に読破した。修学旅行中は、行きの飛行機と帰りにしか読んでいないので実質3日ほどで読んだことになる、俺の中では最短ではないだろうか。
LAST EXITは、奥山さんのWeb日記やブログ、コラムを載せたガン漂流シリーズ3作目。32歳ガン漂流Evolutionの最終日の次の日、つまり2005年1月から死ぬ前の日、4/16までの日記とブログ記事、コラム、そしてご両親の挨拶という形で綴られている。著者亡き後の発行であるから、著者自信による校正は全くなされておらず、誤字脱字のみの修正で、奥山さんが書いた記事は全てWeb日記・ブログから転載した物。
であるからして、俺は一度、Webでこれらの記事を読んでいることになる。しかし、改めて読み返すつもりで読んだ。シリーズがガン漂流・ガンエヴォ・LAST EXIT
と重なっていくうちに、徐々に奥山さん自身の病状の悪化が見て取れる。しかし奥山さん自身のとってきたスタンスは3作品全く変わりがないように思える。
ただ今回のLAST EXITが他の2作品と異なる点は、ご両親のご挨拶がある点だ。お父様、お母様による文章からは、奥山さんの人柄や闘病生活の大変さ、それを支えて苦労が伺える。何より、ご両親の、奥山さんへの愛情が感じられる。「貴宏へ」と題されたお母様のメッセージには心が打たれる。
死ぬ前日に残した記事、今読み返しても切なくなる。これを読んだとき、「いったい何を口にしてるんだろうか」と思っただけで、このメッセージが最後のメッセージになるなんて思いもしなかった。奥山さんの死を知ったのは、葬式の後だったっけ、本当にせつなかった。ご存知の通り、今年夏に参加した朝日ニッケ・オーストラリア研修に行けたのも奥山さんを題材にしたエッセーのおかげ。亡くなる前にお目にかかりたかったと今でも悔やんでいる。
しかし本当にガン漂流シリーズは闘病記と呼べるのだろうかと首を傾げてしまう。「頑張っていきよう」なんてのがほぼ無い。触れられているネタの半分は、病気とは関係ない。治療内容や、入院生活をシニカルに表現していて、主観的文章も客観的に見えてきてしまう(されど書かれている治療内容は忠実に書かれている)。僕の人生観を変えてくれたかのようなシリーズでもあった。
もし今俺ががんにかかったら。余命2年で切除不能なら。俺は奥山さんと同じように生きたい。俺は仕事ではなく、可能な限り学校に通いたいと思う。病院に入っての延命よりも、日々の生活を楽しんだ上で寿命を縮めるほうがいい。今の俺はそう思う。クゥオリティ・オブ・ライフは人それぞれ。俺は短い時間の中で多くのことをやりたい。「太く短く」と「細く長く」、退席が同じなら前者を選びたい。そう思わせてくれたのが奥山さんの存在だった。

天国の奥山さん、俺は今でもしっかりやってます。奥山さんのおかげで、色んなことを考えることができました。「忘れられたくないから、本を書く」と言った奥山さん、俺の記憶の中で奥山さんは生きています。奥山さんの書いた本は、確実に人々の記憶に奥山貴宏の名を刻んでいます。
なんて呼びかけてみて、シニカルな答えが返ってきても、俺はへこみません。

帰路

とっくに飛行機から降りて、夕食もすませました。
今、いつもの宇都宮線の電車のなかです。

三日目から急に更新が面倒になりました。
なので帰宅後に一気に打っちゃいたいと思います。
とりあえず、今は何だか知らない虚無感を感ずるばかりです。