【ブログ15年記念】過去記事PVランキング

というわけで、誰も来なくてもブログっていきますから。
僕、ひとりで行動する方がやりやすくて。

このブログ、enshino.bizの最初の記事「はじめてブログる」が投稿されたのが2004年11月21日のこと。2020年になって「いつかブログ20周年になったら本でも出そうかな」と思っていて、そういえばいつから始めたのかと思ってみたら、なんと丸15年もブログをしていることがわかりました。この最初の記事、文体のテンションに落ち着きが感じられず、なんとも赤面します。黒歴史だと思うものも含めて、過去15年の人生が凝縮されています。

ということで、せっかくなので過去記事を振り返ってみたいと思います。 続きを読む

リーダーシップと、本気であるということ:2019年の学びの振り返りとして

教員になって1年目となった2019年がもうすぐ終わろうとしている。多くの人が振り返りをしているのだが、私は今日、今年を締めくくる記事として、赴任して2ヶ月となった5月にあった、体育会でのエピソードを紹介したい。これまでも、子どもたちと関わる活動を通じて自分自身学びや気づきを得てきたが、生徒たちと日々生活をすると、多くの学びを得ていると思う。そのなかでも、忘れられない・忘れたくないと思える、「リーダーシップ」にまつわる話なので、書き出しておこうと思う。 続きを読む

#人事ごった煮 宮古島交流会レポート: 「ソトのこと・ナカのこと」

11月30日と12月1日、1泊2日の弾丸で宮古島に行ってきた。以前にもブログに書いたことがある人事コミュニティの「人事ごった煮」の超交流会と称して、ごった煮の常連でもあった元人事・現グランピング施設COOの方、そしてまちづくりのデザインを行う企業の宮古島での事業責任者の方のご厚意で、宮古島に人事界隈の人々が集まる、という会に参加してきた。すこし真面目なインプットをして、あとは食卓を囲んだり、風呂を共にしたり、お酒を介したりしながら交流しましょう、という会だった。

本当は行くか迷った。飛行機代もかかるし、行っても滞在時間は短いし、部活動もお暇をもらわねばならないし。それでも、教員になったから余計になのか、いろんなコミュニティに触れつづけながら、それを広げていくことに価値があると思って、思い切って参加した。そしたら、思った以上にインプットが多かった。

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[ORF2019 Pitch原稿] SFC、サラリーマン、そして教員へ:半年間で見えていること

去る2019年11月23日、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が毎年開催する研究発表イベント “Open Research Forum” (ORF) にて、12分間でプレゼンを行うPitch企画に参加してきました。「SFCスピリッツの邂逅」と題された枠において、今回のORF2019のテーマであるBeyond SDGsをちょっと踏まえながら、教員になってのこれまでで思っていることについてお話する機会をいださきました。

1ヶ月前にはプレゼン資料提出ということで、当然ながらそんなに前から話す内容がまとまるわけもなく、とりあえず資料を作ったあと、久々にプレゼン原稿を作成し、何人かに見てもらいました。具体性が見えにく、そもそも言いたいことが定まっていない、などのフィードバックをもらいましたが、どれも図星に思えたまま、本番を迎えました。用意したスライドを10分程度で喋り終えてしまい、「やばい、2分あまった」となって、慌ててアドリブ。ただそのアドリブが、聴衆にいちばん受け入れられたそうです。

当日の様子は後日動画化されますが、先立ってここで原稿と一部スライドをご紹介します。(※追記:2020年3月18日に動画が公開されたので、記事の最後に張り付けています)

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「暖かさ」をつくりだす存在になりたくて

ふと、文筆をしたくなった。テーマはなんでもよかったので他人から募集した。そしたら思った以上にいろんなお題をいただいた。それで、一本すでに書いたのだが、他に「暖かさ」とか「心地よさ」とか「なぜ日本の若者たちは、見えない将来の漠然とした不安を覚え、目の前のことに注視できずに日々を憂鬱に過ごすのか」とか「文科省が提案する教員の変形労働時間制について」とかのお題をいただき、その辺をぐるぐるさせた結果、ちょっとした弱音の文章ができあがった。

なお、前述のお題にもどストライクでは応えていないし、他に「エモい、とは?」とか「偶然と運命の違い」とか「今いる地域の実情」とか「先週ほっこりしたこと」とかのお題も残っているが、それはまた追って。 続きを読む

「帰る場所」を、つなぎとめるもの

ふと、文筆をしたくなった。テーマはなんでもよかったので他人から募集した。そしたら友人が「自分が生まれ育った家という場所について」というテーマをよこしてきた。彼の家は、台風19号の冠水被害を受けている。それで少し、考えを巡らして、1,500字程度に収めてみた。 続きを読む

あんまりうまくいかなかった実践集

「先生が授業を工夫する時は、本を参考にしているんですか?」
「うーん、思いつきですね」
「あ、私と一緒ですね」

そんな話をつい最近、同じ学校の英語の先生とした。もう遅い時間だったが、お互いに仕事をするでもなくそういう話ができるのが嬉しかったし、むしろ話を聞いてもらえて、アドバイスももらえて、嬉しかった。その先生は私の勤務校がある地域のなかでも中核教員として動いている先生で、単純な年数以上に経験が豊富な方だが、その方をして「授業の規律や生徒指導をちゃんとできるようになりたいんです」という私の問いに「そりゃ経験ですよ」とおっしゃっていたのだが、そんな先生が「思いつき派」だとわかって、なるほど、数ある実践も結局はトライアンドエラーの産物なのだな、と。

ってなわけで、自分の中で「あんまりうまくいかなかった」と思う実践の記録です。思いついた時にアップデートしていく、トライアンドエラーの記録。同じ轍を踏む人がいませんように。そして、生徒のみんな、ほんとにごめん、うまくいかなかったのは先生のせいなので、もっとがんばってみんなが「分かった!おもしろい!」ってなる授業を目指します。

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1ヶ月も試行錯誤して、ようやくプリントに採用するフォントを見つけた

中学1年生の英語を担当して1ヶ月がすぎたが、じっくりと時間をかけて、アルファベット指導からヘボン式ローマ字、そして単語指導へと、自転車操業的にプリントを作りながらえっちらおっちらやっている。

そこで無駄にこだわりをもってしまったのが、プリントに採用するフォントである。些細なようでとても重要な問題だ。

結論から言おう。僕は月300円払ってでも、UDデジタル教科書体手書き用欧文を使うことに決めた。ありがとう、MORISAWA BIZ+。ついでに欲を言えば、全教員のPCに一括でライセンシングしてほしい。

追記@2021.02.10
なんとこの記事を書いてから1年半して、UDデジタル教科書体の開発者の方と、音声SNS “Clubhouse” で邂逅し、お話をして感謝を伝えることができた。その際、いくつかの訂正をいただいたので、追記を入れている。

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退職者プレゼンテーション

2019年1月18日、5年11ヶ月(在職ベース)の間勤務したマクロミルの最終出社日を迎えました。在職中にお世話になった皆様には、感謝しても感謝しきれません。常に成長を志向する企業集団の性として、どこまでも行っても「やりきった」はないのかもしれませんが、それでもこの、小学生が卒業するほどの期間を、そして自らが価値を発揮することでその対価を得ていくという意味での「社会人」の一歩目を、マクロミルで過ごせたことに対して、本当に感謝しています。

ところで、弊社では退職者が自部署の座席付近で退職挨拶をする風習があるのですが、私の場合ありがたいことに(しかしやりたいとは自分からは一言も言っていない)、最大で200名は収容できる「ホール」という大きな部屋を使い、「退職者プレゼンテーション」という機会をいただきました。かねてから「退職ポスト」的なものを書いてみたいと思っていましたが、とてつもなく長くなる予感しかしないので、退職と次の進路について、プレゼンの講演録をもってみなさんにご報告申し上げます。 続きを読む

講演録:「採用活動」から、就活を考える

先日、『職業講話「サラリーマンとしてはたらく」』を書き終えてFacebookにシェアした。幸い、「いいね」を多くいただいたけれども、実のところ、あれを読んだ人がどんな感想を持ったのかが知りたかったわけで、もうちょっとコメント欄で対話をしたかったというのが正直な所である。あの文章はある意味、ここまでの社会人生活の、一つの区切りとしての棚卸しになったわけで、私なりの考え方として世に問うてみたかったものだった。

んで、実はあの職業講話の3日後、今度は仕事として、とある大学のサブゼミで、本業の一環として大学3年生向けのワークショップをさせてもらう機会をいただいていた。マーケティング関係のゼミで、弊社が協賛するゼミ対抗のマーケティング大会の運営をしているゼミの3年生向けに、就職活動をテーマにした勉強会をする、ということになっていたのだ。

で、案の定いろいろ間に合ってなくて、例の職業講話を終えてから間髪入れずに資料を作り始め、結果的にスライドの完成は講演の20分前だった。しかもそのときは、金曜日に石巻で職業講話をしたあと仙台泊、土曜日は大阪に移動して、日曜日は大阪で仕事、後泊して月曜日の昼頃に移動して昼過ぎに講演、という、かなりハードスケジュールのなかでコンテンツを作った。

その割には、というか思った以上に、私自身の「人事としての固定観念」を整理したものになったので、今回もまた書き留めておこうと思う。 続きを読む