学習指導要領をかじる

 参考までに。あくまで参考までに。ほんの参考までに。
 中学校外国語の学習指導要領を見てみようと思います。

 そもそも学習指導要領は文部科学省が告示するもので、「各学校と各教科で実際に教えられる内容とその詳細について、学校教育法施行規則の規定を根拠に定めている(a)」ものです。現行の学習指導要領は、平成10年に告示・平成14年度より小・中学校で施行されました。施行された時、私は中学校2年生でした。Wikipedia(a)を参照するに、その特徴は次の通りです。
  ・学校完全週5日制
  ・中学校における「英語」の必修化*
  ・「総合的な学習の時間」の導入
  ・授業時間数の削減**
  ・中学校と高校でのクラブ活動(部活)に関する規定が削除
(*→それ以前は、「外国語」は選択教科とされていました。現在は「外国語」のうち「英語」が必修となりました)
(**→総時間数は、現行の要領では中学校3年間で2940コマですが、前の要領では3150コマでした)
 ま、参考までに。あくまで参考までに。ほんの参考までに。

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教科書の今

 最近の教科書って綺麗ですよねー。英語の教科書もオールカラーですよ。
 現行の学習指導要領が施行されたのが2002年(平成14年度)でした(改訂・公示は平成10年)。ちなみに私が中学2年のときでした。中学1年生のときは、黒と単色カラーの教科書でしたが、14年度から教科書が思いっきり改訂され、オールカラーの教科書が登場しました。実は、私が2、3年生のときに使用した教科書は現在使われていません。2006年(平成18年度)に教科書改訂が行われました。中学校を離れて3年経っており、なおかつ教科書改訂が行われていれば、どのような形になっているかなんて分りません。
 そこで、母校・古河三中での授業体験のときに、(ついでに)教科書の内容を眺めてみる事にしました。あまり深入りしない程度に。使用されている教科書は、東京書籍「NEW HORIZON English Course」1・2・3です。

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三中アンケートからみえるもの

 授業体験をさせてもらった2年2組、3組のみなさんに授業の後アンケートをとらせてもらいました。おもしろい回答もたくさんありましたが、データを考察してみると、興味深い結果が出て来ました。
・英語に関するアンケート@2−2 有効回答数33
・英語に関するアンケート@2−3 有効回答数33
 ご協力いただきました生徒の皆さん、そして実施していただいたM先生(2組担任)とT先生(3組英語担当)、ありがとうございました。

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enshino 母校へ帰る 6限目

 2/27。母校古河第三中学校へ実地体験に行きました。まさかこんなに早く給食にカムバックできるなんて思っても見ませんでした。昼食後は3年英語選択に行きましたが、特別どうってことはなかったです。
 急遽、6時間目・最後の時間に1年生の英語の授業に参加する事になりました。教科書の内容理解でした。そのページを扱うのはどうやら2回目のようでした。
 担当は、T先生(チーフ)、K先生、G先生(ALT)、enshinoの4人。TTでこの人数はやっぱり多いですね。

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enshino 母校へ帰る 3限目

 2/27。母校古河第三中学校へ実地体験に行きました。一足どころか二足も三足もはやく教育実習です。
 3限目は2−2での授業でした。東京書籍「NEW HORIZON English Course 2」のSpeaking Plus 5より、「買い物」のスキットを取り扱いました。
 この課での目標は、1番に「買い物」スキットを通じて「申し出る表現」を理解する事です。そして、買い物をする際の言い回しや表現を理解することです。そして今回は、ただ教科書にあるスキットを読むのではなく、教科書のスキットとは違うデモのスキットを見て、実際に自分たちでもスキットを作るので、言語学習のサイクル「入力→運用→出力」ができるわけです。
 担当は、C先生(チーフ)、T先生、K先生、G先生、enshino。ティームティーチング体制としては異例の5名です。

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enshino 母校へ帰る 1限目

 2/27。母校古河第三中学校へ授業見学と言うか実地体験に行きました。もちろん教科は英語です。
 1限目から早速授業が入りました。たった1日の体験とはいえ、まるで教育実習をしているかのようなスケジュールでした。職員室の机に座る姿も早速板についてしまって・・・
 1限目は2−3での授業でした。学年末テストを終え、一応教科書の内容は終わっているようで、今回の授業の内容は「会話の広げ方」です。英会話でうまく話を広げるためのコツを学ぶ授業でした。目指すは「プレ・インタラクティブフォーラム」!
 担当はT先生(JET)、G先生(ALT)、enshinoの3名です。

 今回の目標は、いかに英会話をスムーズにやるかという事を学ぶものです。言語学習のサイクルとして「インプット(入力)」→「インテイク(運用)」→「アウトプット(出力)」という流れが最も効果的である、そうですが(C先生談)、今回の授業は「アウトプット」を重視したものですね。

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enshino母校へ帰る 中学校授業体験の概要

 ・・・2月27日・・・enshinoは母校に帰って来た・・・生徒としてではない・・・教える立場としてのカムバックだった・・・

 インタラクティブフォーラム指導の場となる母校・古河第三中学校で英語の授業に参加させてもらう事になりました。最初は、「見学がしたいです」と言ったのですが、そのうち参加するってことになってしまい・・・まんざらでもなく・・・
 校長先生に許可をいただき、英語科のC先生、T先生、K先生、ALTのG先生にご協力のもと、2年3組・2年2組・3年英語選択・1年1組の英語の授業にお邪魔しました。とてもとてもにおもしろい経験をさせてもらいました。
 詳しい事はそれぞれ記事にしますが、概要だけ先に↓

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外語アンケートから見えた事

 「中学英語と高校英語の比較」と「英語が好きな人たちのきっかけと興味」を探るために実施した(後付けみたいな理由やな)、不動岡高校外国語科1,2年生対象の「英語に関するアンケート」。集計結果から見えた事を改めて載っけておきたいと思います。

〜「その2」より抜粋〜
1.「好きか嫌いか」は、「楽しい・おもしろい」と感じる事が出来たかによる。
2.コミュニケーションを楽しむ生徒は、英語が好きだ・得意だと答える傾向が高い。
3.「英語=勉強」という意識を持つと、嫌い・苦手と思う傾向がある。
4.高校に入ると、ALTとのゲームや英語の歌など、「遊び」の要素は格段に少なくなる。
5.しかし、その「遊び」の要素に近いアクティビティの方が、生徒の人気が高い。
6.将来的にはコミュニケーションのスキルが必要だと考える生徒が多い。

〜「その3」より抜粋〜
・どのようなきっかけで英語に取り組み始めたかによって、現在の得意分野・不得意分野のベクトルが異なってくる。
・全ての人が一様に、同じきっかけを通じて好きになっていく・得意になっていくという事は考えられない。
・得意不得意に関わらず、コミュニケーションのスキルが必要であると考えられている。

 予想通り、英語好きが多い外語の生徒は、何らかの形で英語を楽しみ、英語を通じて何らかの喜びを感じているのだと思いました。個人的な感情としては、私自身英語が好きなだけに、英語が苦手だとか英語が嫌いと言う人たちにも、そうした楽しさ・喜びを感じてほしいと思います。
 まだまだ掘り下げた考察が出来ませんから、はっきりとは見えては来ませんが、一部予想を覆された部分もありました。「インタラクティブフォーラムの指導」における新たな課題も見つかったようです。

 高校入試問題研究、中学校授業体験のレポートを通じて、さらに探っていきたいと考えます。(あー、また逃げのコメントだよ

外語アンケートの考察 その3

 先ほどまでは、全体の集計結果からの考察(あれで考察って言えるのかよ・・・)をしてきました。
 ただ、少数意見の中には、私の興味をゾクゾクッとそそるおもしろい回答がいくつかありました。「その3」では、そうした回答にスポットを当て、全体を通して考察してみようと思います。
 特に今回は、ネガティブ回答に目を向けようと思います。Q1とQ4では多くの人が「はい」と答えたのに、若干名「いいえ」という人がいました。今回は、その回答にも目を向けてみようと思います。

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