そういえば、考察にに入る前に外国語科の特徴を述べるべきでしたね。あくまでもenshinoの個人的意見である事をご確認ください。
不動岡高校外国語科は、各学年1クラス、定員40名前後・男女共学のクラスで、男女比率は女子の方が多いです。高校がいわゆる進学校であり、外国語科も授業が若干大学入試を意識したものとなっています。普通科が実施するリーディングやグラマーなどの他にも、第2外国語など外国語科独自の授業が存在します。英語に関する特徴的な授業を紹介します。
「英語表現」では、主に英文ライティングのセンスやプレゼンテーションのセンスを磨きます。エッセーコンテスト、スピーチコンテストの実施や、2年生では英語ディベートを学習します。「異文化理解」は、英語の学習というよりも外国の事情について調べ学習を進めていくものです。ですが、レポート作成やプレゼンテーションでは英語を利用します。「LL演習」は、リスニングと発音を鍛える授業です。1、2年生は発音を主体に授業しますが、3年生になると大学受験でのリスニングを意識した聞き取りを主体にします。「時事英語」(3年生)では、英字新聞を教材とし、高度な英単語の学習と時事問題に対する意見を英語で述べる訓練をします。
このように、普通科の授業よりも発展させた授業が目立ちます。ほとんどにおいてALTが指導に加わります。しかし、見ていただいて分る通り、英文を書くことに重点が置かれている傾向があります。英語を「喋る」事はあっても、それはすでに原稿が用意されたスピーチやディベートのみで、原稿を用いない「会話」を学習する機会は少なく感じます。この事をふまえて考察をしています。
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外語アンケートの考察 その1
どーでもいい事ですが、いまMacでMacをいじっています。自宅に、インタラクティブ経験者アンケートのデータを置いて来てしまったので、先に外国語科アンケートの結果を見ていこうと思います。今回の外国語科アンケートは、1年生39名、2年生37名、計76名に回答していただきました。
さて、なぜ私がアンケートの対象として外国語科を選んだのかを述べます。
第1に、外国語科に来て英語を深めて学習しようという生徒のほとんどは、英語が好きだった・得意だっただろうと予測したからです。「英語が難しい、不得意だ、嫌い」という人は最初から外国語科を志望しなかったはずです。
第2に、外国語科の生徒こそ中学英語と高校英語の差異を最も感じていると思ったからです。進学校の英語は中学英語と比べて格段にレベルが上がりますが、それ以上の発展内容を学習する彼らだからこそ差を感じると思うのです。(実際に自分がその差を感じ、それを不満に思った事もありました。)
もっとも、一番身近な対象であった事は確かですし、英語が好きと答える人たちはどんな考えをしているのかのぞいてみたかったのです。対照アンケートとして普通科にも質問しようかと思いましたが断念しました(爆
実施したアンケートはこんなやつです その2
第0章の目的の一つは、中学校英語の現状を知ること。しかし、高校三年間、外国語科と言うタダでさえレベルの高い英語の授業が多いクラスに属していると、あの頃の英語の授業がどんなやつだったかなんてすんなりまとまるわけがありません。そこでまたアンケートです。
今回は、不動岡高校外国語科に在籍する1、2年生にアンケートをとりました。それぞれ在籍人数は42名ですが、今回の有効回答は1年39名、2年37名でした。ご協力いただいた外国語科の生徒の皆さんと、1年担任のF先生、2年担任のK先生、ありがとうございました。
とりあえず、このアンケートの大きな目的は「中学英語と高校英語の比較」です。でもなぜ不動岡の外語を対象にしたかは、考察のときに述べます。それでは、アンケートの設問にそって、私自身を振り返ってみましょう。
実施したアンケートはこんなやつです その1
インタラクティブ経験者である私ですが、あの頃の記憶も徐々に薄れて断片化し、文章化しようともまとまらないのでねぇ・・・しょーがないから他力本願だ!
えー、インタラクティブフォーラムの経験者を対象にアンケートを実施しました。不動岡高校の経験者と古河三中の在校生経験者にご協力いただきました。実施に当たりご協力いただいた回答者の皆様に、この場ではありますがまず謝辞を申し上げます。
アンケートを回収して色々みていますと、ほとんどの参加者が「いい経験だった」と言っています。ただほとんどの人が何かしらの反省点を持っていて、それをバネに英語に取り組んでいる人も多く見受けられました。
さて、結果の考察を前に、アンケートの設問を用いて自身の経験を振り返るとしましょう。
第0章はこんな感じ
本格始動の前だから第0章です。ようは序章・プロローグ的位置づけですが、やっぱり「ロード」って言ったら「第○章」が普通でしょう。そんなことはどーでもいいのですが。
4月からインタラクティブ・フォーラム指導が本格始動するわけですが、行き当たりばったりでやるってのでは全く持って研究とは言えませんから、それなりの計画を立てねばならないと思うわけです。といっても、「この日はこんなメソッドでやって・・」という具体的なところまで踏み込んでも、それが達成できなければ計画総崩れになる事は容易に想像できます。だから、「この回までにこれが出来るようになる事をとりあえず目標にしよう」という到達目標を設定する事にしようと思ったわけです。
でも、中学校を卒業してはや3年、あの頃の記憶のほとんどが消え去っていましたし、不動岡外語の英語に慣れてしまったため、現在の「中学校レベル英語」がどんなものなのか全く分らなくなりました。そこで、「1あの頃の記憶をほじくりだす」→「2現在の現状を知る」→「3到達目標をつくる」→(^^)b ってことを事前学習として取り組もうと思い立ったわけです。
時を同じくして、SFCのAO合格生に課題が出されました。その計画書を提出するにあたりネタを探していましたが、結局「えーいこれをやってしまえ」となってしまい、結局この第0章をAOの課題として取り組む事に決めました。
「ロード of インタラクティ部」とは
enshinoコトバ力project!の第1弾は、「ロード of インタラクティ部」です。高橋ジョージからインスパイアされたタイトルですが、別にハーモニカを吹くわけではありません。
私の母校である古河第三中学校で、「インタラクティブ・フォーラム(以下インタラクティブと表す事もあり)」に出場する予定の生徒を中心とした有志の2&3年生に英会話の指導補助を行い、参加生徒のコミュニケーションスキル・会話力を一緒に高めていきます。そうした指導を通じて、コミュニケーションの本質、中学校でのコミュニケーション教育と英語教育のあり方を考えます。また、インタラクティブでの指導内容を発展させた授業を研究実践していきます。
第0章は、本年4月からの指導開始に向けた事前学習と指導計画作成にとりくみます。不動岡外国語科生徒へのアンケート、高校入試問題分析、中学校授業参加を通じて中学英語の実態を研究します。インタラクティブ経験者へのアンケートを通じて大まかな指導計画(到達目標と一部の指導ストラテジーの考案)をしていきます。ブログ文章をまとめて、「中学校における英語教育の実態と英会話指導への方向性(仮題)」を題名としたレポートを作成し、それをSFCのAO課題とします。
第1章では、実際の指導を日々リポートします。毎回の指導計画、実施の実況と感想、生徒・担当教員からのフィードバックなどを掲載します。現段階では、市内大会まで連載を続けます(県西地区大会・県大会までの指導をこれに含めるかもしれません)。
今回のProject!は、母校である茨城県古河市立古河第三中学校に実施許可をいただき、英語担当の先生を中心に学校の協力のもと実施します。
これからの「コトバ力」
「やってみたいな」と思う事を研究課題(=Project)として取り組み、その日々の取り組みをブログで公開していく。これがウェブログ第3ステージ「enshinoProject!」です。
enshino コトバ力 Project! のテーマは、「これからのコトバ力」の育成。教育現場において、「コトバ力」を育成していく取り組みを研究・実践していきます。最終目標は、「コトバ力」を軸にした社会のあり方を提言できるようになること。大学在学中の4年間を通して取り組みたいと考えるProject!のひとつです。
中学高校と、「コトバ」を使って表現する取り組みに意欲的に参加して来ました。スピーチ、作文、ディベートなどなど。そうした経験は、今振り返ると私の「コトバ力」を育んで来た経験だったなと強く感じます。また、たくさんの人とつながりを持つようなことも、学校生活や部活動などで経験して来ました。私自身のこれまでの経験は、必ずどこかで「コトバ」につながっていたように思います。
私の「コトバ力」はまだまだ乏しい。ですがこれまでの経験は、私にとって実り多きものでした。もしもこれらの経験が他の人たち、これから中学生高校生になる人たちにも実り多きものになるなら、ぜひ経験してほしい。だから私が、私自身の経験を研究・検証したいと思ったのがそもそものきっかけです。
さらに混沌としていく社会。これからの「コトバ」と社会のあり方は容易に想像できるものではありません。それでも、いつの時代も『これからの社会』を生きるのは子どもたち。「コトバ力」によって他者とつながり、そして社会を創っていける、その力に期待したいし、伸ばしたいのです。
問題意識や観点などはまだまだ素人同然ですが、以下に現在のそれらをまとめてみました。