コロナ禍における学習保証の話と、GIGAスクール構想の話とが相まって、オンライン学習がいろいろ騒がれていたが、そのそもそものきっかけであった「3月休校」から気づけば1年が経ってしまった。文科省の動画配信「学校の情報環境整備に関する説明会」で、担当課長が強い語気でこのスライドを出した件からも10ヶ月。もうすぐ、GIGAスクール構想の予算措置の期限である年度末を迎える。
前回の記事から半年以上経過し、勤務する自治体はChromebook + Google Workspace for Educationの採用が決まり、デバイスの配備とアカウントの発行も終わった。本格利用は新年度からだが、担当する学年の生徒には先んじて3月中にアカウントを利用させたいと思っているし、なんなら担当している生徒会執行部役員の文書作成作業はすでにGoogle WorkspaceとGoogle Classroomに移行した。もっとも、一人1アカウント環境がない中でも、私は授業でそれなりに活用してきた。
授業での用途としては、Slidesを利用した協働学習が挙げられるが、それ以上に利用頻度が高いのがGoogle Formsで、選択式の単元チェックテストのみならず、記述式の英単語テストも行っている。新年度からは授業の帯活動の単語テストをForms運用に切り替えようと思っている。その準備のために単語テストを40種類作成するのだが、それが面倒だなと思っていた折に、ICT支援員さんが「GASを書くと簡単になるらしい」と私にささやき、そこから1ヶ月ほど、GASを書くことにハマっている。
今回は、Google Apps Scriptを使ってGoogle Formsを動かしてみた試行錯誤のなかで判明した、GAS+Formsの組み合わせで「出来ないこと」を記録しておこうと思う。とても長くなったので、結論から急ぎたい方は、目次を開いて当該箇所をご覧いただきたい。 続きを読む